先日、次男が20歳の誕生日を迎えました。
息子たち、二人とも、無事成人することができ、
母として、ホッとしています。
子どもが無事産まれ、大人になることは、
現代の日本では、当たり前のように感じますが、
本当は、奇跡の連続の延長線上にあるのだと思います。
どんなに細心の注意を払っていても、
病気や事故など、避けきれないことは起こるもの。
私は保育士だったので、
子どもの成長・発達・行動の特性や、
病気についての知識、
事故の起こりやすい場所や条件など、
それなりに、子育てに必要な情報は持っていた方だと思います。
それでも、二人の男の子を育てる中では、
ヒヤッとする場面が何度もありました。
どんなに気をつけていても、
子どもは予測を超えた行動をする。
周囲の大人の、ほんの些細なうっかりが、
思わぬ大きな事故につながることもある。
檻にでも閉じ込めて育てれば、安全なのかもしれないけれど、
それでは、ちゃんとした人間に育たない。
やっぱり、人の中で、社会の中で、
色々な試練を乗り越え、避けながら、生きていくしかない。
毎日、子どもを学校に送り出す。
「ただいま!」と帰ってくるまで、本当は不安でしかたなかった。
毎日、心配していては、身がもたないから、
イチイチ考えないようには、していたけれど、
本当は、毎日、そう。
でも、それを表情や言動に出してしまったら、
子どもの行動をしばることになってしまう。
だから、笑顔で送り出し、笑顔で迎えるしかできないんだけど・・・
できることは、祈ること・願うこと。
無事に帰ってくるように。
無事に育ってくれるように。
祈りを形にする方法の一つが、手作りすることだったと思う。
昔から
「縫い目には魔除けの力がある」
と伝えられていたそう。
それを知ったのは、子どもが大きくなってからだったんだけど。
長男が学校の宿泊訓練に旅立つ前日、
何か不安でいたたまれなくなって、
布でネームプレートを作って、リュックサックにつけた。
無事を祈って。
遠くに行く息子に、直接、手を差し伸べることはできないけれど、
何かの形で、祈りを託したくて。
何でも、安く買える時代。
手間のかかる・面倒なことは、敬遠される時代。
手作りなんて、物好きな特別な人がやること?
それでも、人は祈り、願うことはやめられないし、
想いを表現するために、
それを大切な人に伝えるために、
手作りすることは、なくならないと思うんだ。
いつかきっと、もっとたくさんの人が、
想いを形にするために、「作りたい」って思うはずなんだ。
だから、その時のために、
私は、作りたくなるものを、たくさん用意しとく。
いつか、誰かの支えになる日がくるはず。
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