子どもって、何度も同じ絵本を
「よんで!」と持ってきますよね。
また、読み終わった本を、
すぐに「もう いっかい!」とリクエストしてきたり。
大人から見ると、
「また~?」
「さっき読んだでしょう?」
「他にも絵本、いっぱいあるのに~」
なんて、思ってしまいます。
時には、もう何度も読んで、
子どもも、すっかり文を覚えてしまっていたり。
そんな本を「よんで!」と持ってくると、
「もう、自分でよめるでしょ?」
なんて、思ってしまうことも・・・
なぜ、子どもは、同じ本を何度も読んでほしがるのか?
すっかり覚えてしまって、自分でもよめる(字はよめないけど)本を、
わざわざ、大人に読んでもらおうとするのか?
この謎について、考えたことを書いてみたいと思います。
大人にとっての読書は、
知識や情報を得るためだったり、
ストーリーにドキドキするためだったり。
だから、一度読んだら、それでかなりの満足感があって、
もちろん、人生の中で何度も読み返す本もあるけれど、
子どものように、毎日繰り返して読むということは、少ないと思います。
1冊の長さもありますしね。
それに対して、子どもにとっての本は、どんな存在なのでしょう?
私が思うに、
これは、大人が好きなアーティストの曲を聴くようなものなのではないかと・・・
好きなアーティストのアルバムを手に入れたら、
何度も聴きたいですよね。
初めての曲には、ドキドキ。
何度も聴いて、耳や心に馴染んでくると、
もっと好きになってくる。
歌詞も覚えて、ちょっと口ずさめるようになると、
さらに、聴いていてウキウキしたり、ジーンとしたり。
毎日聴きたいし、1日に何度もヘビロテしたい。
子どもの絵本って、この感じなんじゃないかと。
内容、全部知っているけれど、
知っているからこそ大好き。
次のページの絵も好き。
リズムが心地良い、繰り返しの言葉も大好き。
もうすっかり覚えて、一緒に口ずさめるけど、だからこそ、聞いていたい。
一緒になって、楽しみたい。
ね?大人が曲を楽しむのと、おんなじだと思いませんか?
大人だって、曲をすっかり覚えたら、口ずさむし、カラオケで歌っちゃうかも。
それはそれで楽しいけれど、
だからって、もうアルバムを聴く必要ない、なんてことにはならない。
自分で歌って楽しむことと、アーティストの曲を聴くことは、
つながってるけど、別の楽しみ。
だから、子どもが、いくら絵本の文を暗記したからと言って、
「もう読んであげる必要ない。自分で読めばいいでしょ?」
なんてことにはならない。
お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃん
園の先生も含めて、
大好きな人の声で読んでもらう絵本の心地良さって、格別なもの。
そう、子どもにとってのアーティストは、
きっと、お父さん・お母さん、おじいちゃん・おばあちゃん、先生たち。
自分のまわりの、大好きな人たち。
膝の上で、枕元で、大好きな優しい声で読んでもらうのは、
最高のライブなんです。
そう思うと、一番のお気に入りを、何度もアンコールしちゃうのも、納得ですよね。
今は、CDなどに録音された絵本や物語もあります。
こういったものも悪くはないと思いますが、それは、やっぱり、CDであって。
普段会うことができないアーティストのCDアルバムを聴くことは楽しいけれど、
本人がそこにいるなら、生で歌ってほしいですよね。
ライブ会場でわざわざCDで聴きたい人、いないでしょう?
やっぱり、一番最高なのは、生ライブ。
だから、子どもが「よんで!」って絵本を抱えてくることは、
大好きな人の大好きな声で、大好きな絵本を楽しみたいってこと。
この考えにたどり着いたとき、
なぜ同じ絵本を何度も読んでほしがるのか、
すーっと、腑に落ちたような気がしたんです。
いかがでしょう?
かわいい子どもの専属アーティストの大人の皆さん、
スペシャルライブの無限アンコールを、
一緒に楽しんでみませんか?
【予約受付中】
日時:5/16-7/5(隔週木曜 全5回)
(うち、最終日に「布おもちゃ作り」を担当)
場所:長田生涯学習センター(静岡市)
申込:054-257-0780 (4/18 10:00~)
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日時: 月2回 金曜日 10:00~12:00
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