長男が生後5か月くらいかな、
私が育休とってた頃の話。
初めての子育て。
ずっと息子と一緒。
おっぱいあげて、おむつ替えて、
機嫌の良い時、ちょこちょこ家事をする。
ベビーカー押して、買い物へ。
天気の良い日は、散歩がてら、ちょっと遠回り。
そんな毎日。
繰り返し、繰り返し。
穏やかで、のんびりしてそうだけど、
実際には、
泣かれたり、吐かれたり、洩らされたり、
オロオロと、後始末。
寝てる間に・・・と始めた家事も、
すぐにグズグズ言われて、中断。
そんなこんなで、一日が過ぎてく。
平日、夫の帰りは、毎日夜中。
お風呂も、おむつも、なんでもやってくれる、
今で言うところの「イクメン」だったと思うけど、
何しろ、ほとんど、家にいないんだから。
私は、いつも息子と「二人ぼっち」
それでも、夫は土日休みなので、
週末が待ち遠しくてたまらなかった。
夫がいれば、息子と三人、
それはそれは、幸せな時間。
…のはずだった。
ある休日、
リビングで過ごしていたんだけど、
いつのまにか、夫は2階へ。
気付けば、また息子と「二人ぼっち」
機嫌の良い息子。
別に、何も問題なかったはずなんだけど、
そこで、パチンと、私の中で、何かが切れた。
今日もリビングで「二人ぼっち」!?
私は、毎日毎日、一日中、こうしてるんだよ!
ずっとずっと、こうしてるんだよ!
夫は一人で、2階にいる。
私は、一人で2階にいることすらできないんだよ。
この子を一人、リビングに置き去りにできないでしょう?
私は、一人になることすら、できないんだよ…
今でこそ、こうやって、その時の気持ちを言葉で書けるけど、
その時は、
自分が、なんで、
こんなに怒ってるのか、悲しいのか、わからなくて、
ただ、夫に
「なんで、一人で2階にいるの!!
なんで、私は、今日も、リビングで二人ぼっちなの!!」
って、泣きながら、訴えた。
夫は、「ごめん」と降りてきてくれたけど、
何がなんだか、わからなかったと思う。
実際、夫は、何も悪いことしてないし。
幸せなはずの、息子との時間。
すごく大変、とか、すごく辛い、って訳でもなかったはず。
それでも、ずっと「二人ぼっち」っていうのは、
堪えるものだったのかな。
「お母さんだから当たり前」
「人生で一番幸せな時」
そんな思い込みで、自分で自分をがんじがらめにしてたのかも。
この話、
『休みの日、夫が一人で2階にいたので、逆上した話』
ってタイトルにすると、
もう、ほんとに、「ザ・鬼嫁」って感じになっちゃうし、
まあ、実際、それに近いのかもしれないけど、
うーん、もっと切実な感じだったんだよ、その時は。
子育て中ってさ。
どうかな。