息子が2歳頃の話。
預けていた保育園の担任から、私の職場に電話が入りました。
「申し訳ありません。
Aくん(息子)が、うさぎに指を噛まれてしまいました。
本人は、元気なのですが、なかなか出血が止まらないので、
これから外科へ連れて行きます。」
何でも、うさぎに砂を食べさせようと、手を出したそうで・・・・
迎えに行くと、診察を終え、親指に真っ白い包帯を巻いた息子の姿が。
ニコニコと、包帯を見せてきます。
小さな子どもの指先なので、縫わずにテープで固定したこと。
しばらく消毒の為に、毎日通院すること。
など、報告を受けました。
「Aくん、ぜんぜん泣かなくて、おりこうだねって、褒められました。」
それから、しばらく、夕方毎日病院通い。
消毒して、新しいガーゼ・包帯を巻いてもらいます。
でも、息子は、グズったり嫌がったりすることなく、
いつも機嫌よく、診察・治療を受けてくれたので、本当に助かりました。
そして、ついに完治。
お医者さんから、
「もう、これで大丈夫。おりこうだったねー。」
と、改めて、褒めてもらいました。
もう、ガーゼもテープも包帯もナシ!すっきり!
「ありがとうございました!」
と、診察室を出ようとすると、突然、息子が、
「ナイ!ナイ!!」
と、泣き始めました。
「ホータイ、ナイ!
シロイノ、ナイ! ナイ!! アアァ~~~」
そう、彼は、包帯がエラく、気に入っていたらしいのです。
『病院に行くと、白くカッコいい包帯を巻いてもらえる!』
それで、毎日、ウキウキと、病院通いを楽しんでいたらしく・・・
床に寝っ転がって、大暴れ。
「包帯が好きだったの~?
もう、治っちゃったよ!
もう、包帯、ないんだよー。
お家に帰ったら、お母さんが巻いてあげるから、帰ろうよー」
せっかく、治ったのに。
もうどこも痛くないのに。
今まで、全然、泣かなかったのに。
最後の最後、どこも悪くないのに暴れる息子を抱きかかえ、ようやく退散したのでした。
ほんと、子どものツボって、わかんない・・・
と、思った出来事です。