1歳児のボール遊び。ボールは一人に一つずつ!? | 布おもちゃ作家&保育士「ゆっこせんせい」の   『布育®のすすめ~ちゃんと遊べば ちゃんと育つ』

布おもちゃ作家&保育士「ゆっこせんせい」の   『布育®のすすめ~ちゃんと遊べば ちゃんと育つ』

素敵なおもちゃがあると、遊びが豊かになります。
たっぷり遊んだ子どもは、心も体もすくすく育っていきます。
温もりあふれる布おもちゃで心も体もすくすく育つ「布育®」が、広がりますように!


私が、保育士になって1年目の時の話。
担当は1歳児(1歳~2歳の子ども達)。

その日は、近くの芝生の広場へお散歩に。
(茶畑の間を歩いて行くんですよ。のどか~)

16人の子ども達と行くので、現地で遊べるようにと、リュックにボールを3個入れて行きました。


無事、広場にたどり着き、遊ぶよ~とばかり、ボールを取り出すと、
子ども達が駆け寄ってきました。

3人目までは、ボールがもらえましたが、4人目からはありません。

ボールをもらえなかったAくん「ボールは?」
私「みんなで、遊ぼう!ほら、いっぱいあるからね。」

そこで、すでにボールを持っているBくんに声をかけました。
私「Bくーん。ボール、ポーンとしてー。Aくんも、一緒に遊ぼうー」

Bくんは、持っていたボールを、ぽーーんと投げてくれました。
私「ほら、Aくん、ボール来たよー。」
Aくんが、嬉しそうに、転がってきたボールを追いかけて、拾いました。

すると!
Bくんが、「ダメー!!Bのボール!取っちゃダメ―!!!!」
と、怒りながらこちらへ・・・

Bくんは、Aくんの拾ったボールを、グッと取り返します。
Aくんも、やっと手に入れたボールを取られまいと、身をかがめます。

1個のボールを巡って、AくんとBくんの大ゲンカが始まってしまいました。

ひょっとして、悪いのは、わたし!?


広い場所で、ボールなんて、一個あれば、大勢で遊べると思ったんです。
投げたり、蹴ったり、追いかけたり・・・
みんなで楽しめると思ったんです。

でも、1歳児のボール遊びは、そんなものじゃなかった・・・

このくらいの子どものボール遊びって、

ボールを投げる(または蹴る)
⇒自分の投げたボールを追いかける
⇒ボールを拾う
⇒また投げる
⇒追う
⇒拾う

この繰り返し。

だから、自分の投げたボールは他の子が拾うと、「盗られた!」って思ってしまうんですね。


これ、
絶対に、大人にはできない遊び方。
自分の投げたボールを自分で拾いに行くなんて、虚しすぎる。


キャッチボールのように交互に投げ合うような遊び方は、取った相手が、絶対、自分に投げ返してくれるという信頼感あってこそ。

だから、この時期の、まだ友達関係が確立する前の子どもには、一人一個のボールがないと、平和に遊ぶことは無理だったのです。


幸い、他の保育士さんが、
「待て~、待て~」と、追いかけっこを始めたり、
チョウチョを見つけて追いかけたり、
クローバーのお花を摘んだり、
芝生をごろごろ転がったり、

色々な遊びを展開し、子ども達も、それぞれ興味のある方へ散って行ったので、大惨事にはならず、楽しく過ごすことができましたが。


まだまだ、子どもの遊びの特徴を理解していなかった頃の、未熟な保育士のお話でした。


ハイハイの頃から、お部屋でもボールを遊びを楽しむのに、おすすめなのは、
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