今日、ご紹介するのは、「イタイ、イタイ」を治す方法です。
まず、お断りしておきますが、
「ドクドク血が出てる」とか、
「ものすごく腫れている」とか、
あきらかに治療が必要な時は、まずそちらをお願いします。
今日の方法は、治療するほどでもないけど、痛くて泣き止まない状態を解消する方法です。
「テーブルの角におでこをぶつけた」とか、
「転んで、ひざ小僧すりむいた」とか、
日常茶飯事の「痛い事」
確かに痛かったとは思うけど、そんなに泣く!?
病院行くほどじゃないし、どうしたらいいの?
だいだい、「危ないよ」って言ったじゃん?
言うこと聞かないから、こうなるんだよ。
もう~
という、よくある場面。
ものすごく、簡単に、治せます。
まず、痛いところに、手のひらを当てます。
「今、治してあげるからね」と声をかけ、
「大丈夫~、大丈夫~」と念じながら、ゆっくり息を吐いて、
しばらくそのまま。
それだけ。
強いて言うなら、手のひらの真ん中のちょっと窪んでいるところ。
そこが温かくなってくるようなイメージで。
その温かさを伝えるようなイメージで。
これで、だいたい泣き止みます。
だいたい痛くなくなります。
なんででしょう?
わからないけれど、だいたいおさまってしまいます。
(保育士時代、これで、数々の「痛い場面」を乗り切りました。)
この時、大切なのは、手を当てている間、
「ほら、言ったでしょう?」とか、
「○○ちゃんが悪いんだよ」とか、
説教じみたことを言わない事です。
何かしくじって、痛い目にあっている子どもは、
「しまったー!」という悔しさと、
「痛いよー!」という辛さで、
どうにもならなくて、泣いているのです。
そこへ、ママが叱っても、
「怒られたー!」という切なさが加わるだけで、
泣きたい気持ちが倍増するだけ。
叱られている内容なんて頭に入らないし、
何が悪かったのか、どうすればよかったのか、
反省する余裕なんてありません。
聞いていない子どもに、怒鳴るほど、虚しいことはありません。
ママのイライラは増すばかり。
どうせ、子どもは、また同じ失敗を繰り返します。
ここは一旦、優しい頼れるママに徹して、まずは、痛みを和らげてあげるのが一番です。
痛みが取れて、気持ちが落ち着いてきたら、改めて、今回の失敗について話せばいいのです。
「痛かったね。」
「ぶつかっちゃったね。」
「ママ、危ないよって、言ったのにね。」
「○○ちゃん、聞いてくれなかったね。」
「やっぱり、ぶつかっちゃったね。」
「今度は、気を付けてね。」
「ママが、危ないよって言ったら、やめようね。」
ゆっくり、順に話せば、うなづいて聞いてくれることでしょう。
でも、また、どうせ、子どもは同じ失敗を繰り返すんですけどね。
そりゃ、そうですよ。
一回言って聞かせるだけで、二度と失敗しないなんて、子育て、そんな甘いもんじゃないですよ。
何度だって、繰り返しますよ。
何度も話して、
何度も失敗して、
繰り返して、
そして、いつのまにか、わかるように、できるように、なっていくものです。
だからこそね、
痛がって泣いている子どもに、怒鳴りまくるママになるより、
痛い所を撫でてあげられる、落ち着いて話ができるママでいたいじゃないですか。
どうせね、長い時間、一緒に暮らしていくんですから。
できるだけ、気持ちよく、暮らしていきたいじゃないですか。
(長い・・・と思ってもね、18年なんて、過ぎてみれば、あっという間ですよ。
この春、息子が一人暮らしを始めて、時にしんみりしている私です。
あっという間ですよ。
大切に過ごしてくださいね・・・)