原因は何であれ、泣きじゃくる・泣き止まない子どもに応戦するのは、なかなか大変なものです。
まず、『「ヒックヒック」するほど泣かせてしまう前に、何とかする』のが大切なんですが、それは、また別の機会にお話しするとして。
今日は、すんごく泣いちゃっている子を、なるべく早く落ち着かせる方法をご紹介します。
泣き始めの原因は、いろいろ。
痛かった。
怖かった。
悔しかった。
怒られた。
不安だった。
困った。
眠い。 などなど。
それはともかく。
「ヒックヒック」と横隔膜がケイレンするほど、泣きじゃくってしまうと、最初の原因が解決したとしても、なかなか泣き止めなくなってしまいます。
なぐさめても、
なだめても、
おもちゃを見せても、
おやつでつっても、だめ。
しまいには、「いい加減に泣き止みなさい!」なんて、声を荒げて、更に状況悪化させてしまったり。
そんな時には、「息を合わせる」という方法があります。
(私が保育士時代、編み出して、使っていた方法。)
もう、わけわからず泣きじゃくる子どものリズムって、こんな感じ。
子「えーんえーん、(ヒックヒック)・・・
えーんえーん、(ヒックヒック)・・・」
まず、このリズムにあわせて、背中をトントンしたり、さすってあげたりします。
肩でも、頭でも、腕でも、足でも良いですよ。
なるべく手のひら全体で、
「もう泣かなくていいよー」と、心をこめて、触れてみてください。
それから、(ヒックヒック)の後、
「うん、うん」と優しく、声をかけてあげます。
(ヒックヒック)「うんうん」、(ヒックヒック)「うんうん」。
繰り返し、繰り返し。
同時に、ママの呼吸を、この子どものリズムに合わせて、吸ったり吐いたりします。
「えーんえーん」で吐いて、(ヒックヒック)で吸う感じでしょうか。
泣いている時の、子どもの呼吸や脈拍が激しくなっていることが感じられると思います。
呼吸が合ってきたら、今度は、少しずつ、ママの呼吸をゆっくりにします。
合わせて、トントンしていたリズムも、ゆっくりに・・・
すると、子どもの泣き声も、始めの
「えーんえーん、(ヒックヒック)・・・」から
「えーん・・・、(ヒック・・・ヒック・・・)」
「んー・・・(ヒック)・・・」
と、徐々に、トーンダウンしていきます。
ママの、ゆったりとした呼吸・心・声が伝わって、子どもも落ち着きを取り戻すでしょう。
『息を合わせる』って、「協力しあう」とか「タイミングを合わせる」といった、比喩的な言葉のように思いますが、こうやって、本当に息(呼吸)を合わせてみると、決して、比喩なんかじゃないことがわかります。
人間同士、すぐそばにいる人の心や体の状態は、息を通して、相手に伝わるものです。
まだ、言葉を理解しない赤ちゃんでも、伝わります。
言葉を介しないからこそ、より強く、伝わるのかもしれません。
人は、それほど、高い「共感力」を持っているのです。
逆に、大人のイライラも、ダイレクトに伝わってしまいます。
泣いている子どもを相手にしていると、「も~!!」という気分になってきてしまいますが、悪循環ですよね。
この『息を合わせる』方法で、ママも、一旦呼吸を整え、一緒にリラックスモードに近づいていきましょう。
私が、実践していた方法なので、科学的根拠は知らないですよ。
でも、困ったら、騙されたと思って、やってみて。
やってみれば、案外、簡単。
「え~、こんな簡単なこと!?」ってびっくりしちゃうかも。
私は、こんな方法で、
「長泣きさせない。」
「機嫌のいい子に育てる。」
を、心掛けていました。