保育士をしていた頃の話。
少し言葉が出始めた1歳半~2歳くらいの子どもたち。
よく、お気に入りの絵本を「読んで」というように持ってきます。
もう数えきれないくらい読んでもらった絵本。
もう、絵も文もすっかり覚えてしまったような絵本が子どもは大好きです。
Tくんは、今「いないいないばあ」という絵本がお気に入り。
(有名な松谷みよ子さんのとは違いますが、構成は似たような感じ)
私が、「いないいない・・・」と読むと、自分で「ばあ~」と言いながらページをめくります。
犬のページでは、私が「いないいない・・・」Tくんが「わん!」とページをめくります。
本当にそう書いてあるのです。
何度も何度も読んでもらったから、まだ片言しか話せないTくんでも自信を持って読めるのです。
小さい子どもは、繰り返しのある言葉や絵本が大好き。
いつも同じ・何度でも同じということは、安心感や自信につながるからでしょうか。
そんな子どもの姿から、私の布絵本には言葉があります。
布絵本というと、絵だけで、お母さんが自由に語りかけてあげましょうというのが多いのですが、私は、繰り返しのある言葉をつけています。
「ぽつぽつ いちご」
「ざらざわ ぞうさん」
「ふわふわ うさぎ」
「てんてん てんとうむし」・・・
いつも同じ場面で、同じ言葉が聞こえるというのは、子どもにとって安心で心地良いし、その絵本がより身近なものに感じられると思うのです。
繰り返すことで、いつしか、絵を見ただけで子どもはその場面にあった言葉をつぶやき始めることでしょう。
いつも同じ言葉、それに付け加えて、読む人の温かい言葉、どちらも大切だと思うのです。
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