保育士をしていた頃の話。
1歳児(といっても、もう2歳前後)の子どもたちと、散歩に行った時のこと。
手をつないで、園の周りをのんびり歩きました。
1羽のカラスが目に留まりました。
「からす~」
「はとぽっぽ~?」
「ちゅんちゅん?」
それぞれが、自分の知っている言葉から、一番近そうなものを選んで、一生懸命話そうとするのがかわいいです。
「からすだよ~」
と答えながら、先生たちは♪か~ら~す、なぜ鳴くの~♪と歌います。
会話の中に、自然に優しい歌が入ってくる、この雰囲気がとても好きです。
「保育者は、歌うように話し、話すように歌う。」
のが、いいと思っています、昔から。
(もちろん、お母さんもね。)
歌うように、リズムよく、優しい言葉で話すのは、子どもにとって、とても心地良いのではないでしょうか。
(ガミガミ言ったり、命令口調で話すのはNGですよね)
歌うときは、大声を張り上げることなく、きれいな声で歌います。
子どもも、自然と歌が好きになるし、歌うことが普通になるし、きれいな声で歌えるようになると思うのです。
特に、乳児とかかわるときは、こんな心構えでいると、部屋全体の雰囲気が柔らかく暖かくなっていくように思います。