ドラマ【だが、情熱はある】
第五話のワンシーン。
野球観戦をテレビで見ていた春日のところに
若林がやってきました。
そこでの
春日と若林のやり取り。
「どうしました?」
「みんな就職してさ
いい暮らししてんじゃん。
でも俺らは全然売れてなくて
前説ですらろくにできなくて。
小さいライブでもウケなくて
オーディションも受かったことない。」
「はい。」
「髪型変えたり
キャラ付けしたり
いろんなネタやったけど全然ダメ。
自分が向かってる方向が
合ってるのかも分からないし
そもそも
自分がどこに向かってるのかも
分かっていない。」
「えっと、、、」
「こんなこと自分で思うのも嫌で
逃げてだけど、、、、。」
「はい。」
「お前にもこんなこと言いたくないけど。」
「ああ、、いいですよ。」
「とにかく
恥ずかしい。
惨めだと思う。
つらい。
つらいししんどいし惨めで苦しい。
恥ずかしい。
すごく嫌だ!」
「はい。」
「もうやめた方がいいんじゃないかなって、、、
俺は思ってる。」
「あの、、、
私どう考えても幸せなんですけど。」
「今が?どう考えても?」
「はい。」
「ずっと考えて、それ?」
「はい。
だから、、、
これからも頑張りたいんですけど。
不幸じゃないと努力ってできないんですかね?
辞めるにしても続けるにしても
任せます。」
「お前って何がしたいの?」
「うーん。」
「いいや。」
「若林さんは何がしたいんですか?」
「何がしたいって、そりゃ、、、。」
「はい。」
「うるさいな。」
と言って家を出ていきます。
その後、
春日は
何事もなかったのように
野球観戦を続けます。
***
私は若林っぽい考え方なので、
売れないお笑いを続けていて
惨めで辛くて辞めたくなるのは
とても共感できます。
そんな状況で
「どう考えても幸せ」
って思ってる春日って、
本当にすごいなぁって思います。
こんな捉え方をする人もいるんだ、と。
周りの人が笑おうが笑わなかろうが
関係ないっていうことかな。
春日は何やりたいか聞かれた時
うーん、
と答えていたけど、
人がどう思うかどうかは
自分の行動を決めるものじゃないって
思ってるってことなのかな。
人が自分を評価しようがしまいが、
今やってることが幸せ、
と捉えているってこと。
人が自分がどう思うか
評価するとかしないとか、
いっさい
勘定にいれない。
自分の幸せは自分が決める。
そんな生き方をしてるんだと
気づきました。
そして、
どうするかは
若林に任せるって言ってる。
それも受け入れて、
自分が自分で自分を幸せにする。
人に合わせながらも、
自分を幸せにしていっている。
すごい達人だと思いました。
すごいなぁ。
私はまだそこの域までは
全然達していなくて、
、、、、、
達しなくてもいいのかもしれない。
私は私でいいんだけど、
春日の誰にも動揺させられない心を
少しずつ育んでいきたいと思います。