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が、いい本だったので、
『怒らないこと2』
も読んでみました。
“怒らないこと2“と言うタイトルですが、『怒らないこと』で、理解したつもりだったものを、また、一から学び直す必要があると言う事なのか?と言う所から始まります。
「怒りは猛毒」と同じ事が書いてますが、怒らないことは、簡単に出来るものではない、一生かけてもできないものだと強調しています。
そして、怒りの正体を解明してます。
まず、怒りは、欲に変わると書いてます。
赤ちゃんは、空腹と言う怒りで泣く事で、母親に食欲に気づいて貰えて、ミルクを与えられて、欲求を満たしている。不快感→怒りが無ければ、生きてられない。生きている限り、必ず怒りはある。怒りが沸くのは、当たり前だそうです。それを理解する事が怒らないことにつながるそうです。
怒りが人生や命を破壊するけれど、怒りがあるから生きていると言う、矛盾があるんだそうです。
欲も生きていく上で必要な物だけど、その欲が正しいものか、吟味する必要があると書いています。
また、「生老病死」を嫌だと思う気持ちも怒りなので、仏教の「中道」「八正道」を極める必要があると書いています。解脱、悟りを開く事が必要だとあります。
『怒らないこと』を読んで、実践できてるつもりでしたが、まだまだ学ぶ事がある事に気がつけて良かったです。
ほんの少しの怒りにも気がついて、放置しない事だとあります。すぐに増大してしまって、消すことが難しくなるそうです。
それから、嫉妬心やケチ(自分の物で他人が喜ぶ事が許せない)なども、怒りだとあります。気がついてなかった怒りがありました。
嫉妬心、「与えられてない物を欲しがらない」と言う事だけれど、分かっていても、怒りが沸いてしまいます。これは、仏教の最低限のルールの五戒の一つでした。
ケチではなく、共有する事で、幸せになると書いてあります。例えば、誰かと食事をした方が美味しいので、何でも独り占めしない方が幸せだと書いてます。
人の言葉を聞き入れられない、拒否するのも怒りだそうです。素直な心も、大事ですね。
また、後悔も怒りだとありました。前に進めなくなるから良くないそうです。
そして、怒りの対処法も紹介しています。
怒ると、人は何故か行動的になってしまうそうです。なので、動きを止める事が有効だそうです。怒りを無くそうとすると戦うと返って、怒りを強くしてしまう事もあると言うのが意外でした。
それでも、怒りがおさまらない時は、数を数えながら、ゆっくり呼吸を10回位すると、落ち着くそうです。これなら、できそうです。
それから、知ったかぶりをしないともありました。真剣に怒りを学ぶ事だとありました。
ここまでをまとめると、怒りの正体を知って、それを処理する能力を磨くと言う事です。
処理する能力は、例えば、相手が言うことを聞かなくなった途端に怒りが沸いて、処理出来なくなるのは、智慧が無い、能力が無いと言う事の様です。
自分の周りの世界、自然や他人を管理しようとしない生き方をする事だそうです。
また、自分の自我(わがまま)が強けれは、相手の自我も強くなって、自分も相手も言う事を聞かなくなって、力づくで言う事を聞かせようとしてしまうものだそうです。
全く怒らない事は難しいので、最小限に怒る事を目指すのがいいそうです。あまり神経質にならずに、取り組みたいと思います。
また、適量、適度を知る。自分で管理できるだけ持つ。管理できなくても、管理し過ぎても、自分を壊してしまうそうです。ちょうどいい所が大事なんですね。
希望通りいかないのがあたり前だと理解する事も智慧の様です。
怒るのは、体の外の物体に触れて、体が変化しているだけで、自我(自分の意思)がある訳ではないと書いていました。悟りを開くと、それが分かるそうです。みんな、本来エゴイストだと知ると、協力してくれたら、それだけで感謝したくなるものだとありました。
それから、必要と欲しいの違いを見極めて、必要以上に欲しがらないこと、我を張らないことも怒らない秘訣とありました。
また、許すと言うのは、美徳と思われがちだけれど、仏教では、いい事ではないとありました。何もかも、一切の事が、不完全。相手も不完全だから、変化し続けている。許すというのは、相手が間違っていると決めてかかってる。不完全のものは、変化するのだから、間違っていると決めるのは、おかしいと言う事でした。
全く怒らない性格は、真理を理解する事から生まれる。自我の矛盾に苦しみながら生きる全ての生命に憐れみ、慈しみを感じられると言う事でした。
「良いことはしにくく、悪いことは、簡単にできる」とありました。その為に、自分を奮い立たせなければならず、怒りや欲を利用しがちだが、いい結果は得られない。人の役に立つ事を目標にして、慈しみを人生のモットーにすると、自分を無くして、悟りに近づけて、怒らなくなるそうです。
ここで、最初に読んだ