改2)短編「チェ・ヨン 不完全な告白」
イムジャ……まだそこに……おられたのですか…………そこで…………何を見ておるそこで、一体何を……いつも見つめて……おるのですその先には……何もないでしょう?その先には……あなたが乗り越えては行けぬ大きな塀が……あるだけ……でしょう?ただ無機質な……赤茶色の高い塀があるだけでしょう?まさか、そこを乗り越えようとしておるわけではあるまいなそなたは……いつもそのような突拍子のないことばかりされる……ゆえ……はっまさか……あれは、あまりにも高すぎるあれは、イムジャには……無理……だ…………無理に……決まって……おる……では何ゆえいつもそのように……ずっといつまでも……飽きもせず…………まだあの太陽があそこで燦々さんさんと光を放っているうちからあの真っ青な空が茜色から紅色にすべて染まり群青色の帳がすべてを包み何も見えぬ闇夜になってもなおまだそのように……見ておるのですお一人で…………危ないでしょうそのような場所に一人でいては痛いでしょうそのようにずっと頬杖をついていては間者でもいたら一体あなたはどうするつもりなのです俺がこうして見護っているうちはよいが…………俺がここにいない時は一体どうするというのですどうして暇があればいつもそうしてその一点を見つめて…………おるのです……そのように暇であるならば俺を呼べばよいではないかトクマンがついておるでしょう?テマンも時に来るでしょう?どうしてその者たちに伝えぬ「あの人にここに来てと伝えて」と、どうして……言わぬ…………この…………恋など……愛など……これっぽっちも知らなかったただ戦うことしか知らなかったそれしかないのだと想っていた俺の前に広がる暗闇の世界はただ一つそれだけなのだと想っていた女人など……一切関係ないと……そう……決めつけていた俺高麗武士という名を迂達赤隊長という肩書きを取ってしまったらそのようなただのどうしようもない面白みなどまったくない情けない男なのだということ…………そなたはあなたはあの天界にいらっしゃる時から分かっておったでしょう?俺がまだ幻でしかいけなかったあの時から……もう十分に分かっていたのでしょう?ならばどうしてそなたからそう言ってはくれぬのだ俺にここへ来るイムジャの部屋まで行くことのできる大義名分を作ってはくれぬ……のだ……聡明な方で……あるはずなのに……あなたが苦しんでいる時そなたが辛く悲しい時そのような時しか天界のあなたの元へと行くことができずやっとの思いで行けたとしてもそなたに触れることも抱きしめ温めてやることも慰めてやることもウ…………ン……ス……と呼ぶことも…………呼びたくともその名をその言葉を伝えることすらでき……ず…………いつもそなたを怒らせ哀しませ泣かせてばかりいた男なの……です……か……ら…………「あの……人…………」と言うのが恥ずかしいのであれば「テジャンを呼んで」と、そう言えば良いではないかどうして言わぬその一言をどうしてそのように頑ななのだどうして俺を…………呼ばぬ呼んではくれぬ他の男は呼べてどうして俺だけは呼ばぬのだなぜ、求めぬどうして、この胸に…………飛び込んでこない……の…だ……どうして…………俺のところに来ぬどうしてどうしてどうして………………テジャンを呼べとだけ言えばそうすれば皆、何も思わぬでしょう?ただ、何か俺に用があるのだとまた、ウィソンの気まぐれが出たのだといつものように俺を困らせるために俺をからかうために、呼んでいるのだと……皆、そのように思うでしょう?典医寺に患者がおらぬ日などそうそうあるわけではないのにいや、ほとんどないのにそなたはいつも…………あの男……チャン・ビンとともにいるばかりでいつも……この俺ではなくほかの……俺よりもはるかにすごい……心も躰もすべてすごい男たちとともに……い……て……俺の兄ヨン・クォンの言うことばかり聞きいや、兄上よりももっとタチの悪いミョン・ノサムの側に寄り添いそうでしょう?そうなのでしょう?イムジャ…………俺が知らぬとでも思っておるのですか?そなた……イムジャ…………何も俺が知らぬとまさかそう思っておられるのですか?まさか…………このように俺がここでこうして見ておるというのに俺の方など見向きもせず俺などまったくいないかのように完全に消して完璧に拒絶して……本当に俺がいること知らぬのか?本当に俺がここでこうしてじっと見つめておることに気づいておらぬのか?そのようなことあるわけないでしょう?あなたは驚くほど感の良い方ほんの少しの所作ですべてが分かるほどの俺でも太刀打ちできぬほどの方なのに本当は、何も見えておらぬようで分かっておらぬようで実はすべてを理解してしまう方……自分のことでなく人のことばかり考えておられるようなそのような機微の分かる方であるのにそのような方が俺に気づかぬとはまさか本当に…………気づいていないのか…………どうなのだいや……俺を知っていてわざとそうしてそちらを見ておられる……のでしょう?そうなのでしょう?イム……ジャ…………そう……なの……でしょう?イ……ムジャ…………本当はこの頑なな俺の気を引くために俺をそちらに自ら呼び寄せるために自分が呼ばずとも俺から行くようにするためにわざと……俺などいないとそう想っているように見せつけておるのでしょう?そうでしょう?イムジャ………………わざとそうしているのでしょう?俺がここにいるのを察しているのにわざとその躰をそこに寄せ俺が業を煮やしそこへ行くまで俺から折れるまで俺が求めるまでそうしてそこにいようとそうなのでしょう?…………………………………………………………イム……ジャ…………行けぬ行きたいが行けぬどうしてか俺は行けぬなぜなのかどうしてこうなのか自分でもよくわからぬだが行けぬ……の……だ……イムジャ俺はいつもこうしてここにいるのですこうして……見つめていることしかできぬ……男なのですこの一歩この俺の脚がどうしても動いてくれぬのです動こうとしないのですそれすらも踏み出すことができぬそのような男なのです分かっておるのでしょう?俺がそのような男なのだということくらいイムジャはすべて……分かって…………おられるの…………でしょう…………俺の…………こ……と…………俺の………この…………気持……ち……も………その瞳に……何を映しておる……一体何を映しておるのだ……何を宿しておるイムジャ…………イムジャ…………………………ウンス…………………………………………………………………………………………………………………あの時………………あなたは………………自分の危険などまったく顧みず俺のことばかり心配してあろうことか一人で俺の兵舎までやってきて……あのような姿格好を俺以外の他の男たちにさらし俺以外の男たちにそなたのそ……れ……を見せ…………誰がよいと言ったそのようなことをして誰が見せてよいといったそのようなそなたのイムジャのあのような姿をあの時も…………あなたは………………俺のことだけを気遣いもう自分のことは護らなくてよいからと一人で天界へ帰るなどできもせぬことを考えてまったく呆れるほどどうしようもないことを一人で考え一人で勝手に決めすぐに実行して………………それで俺が楽になるとでも本気で想われたのか?それで俺が喜ぶとそれで俺がイムジャをすぐに忘れるとそのように本気で想っておられた……のか……?イムジャはあなたはいつも俺を困らせてばかり俺の言うことなどこれっぽっちも聞いてくれず自分だけで考え自分だけで決めた道をどんどん勝手に行ってしまわれるどうして俺の言うこと聞かぬのだどうして俺に従わぬどうして「はい」と「分かった」と「あなとともに」と言ってはくれぬのだどうして自分だけでどうにかしようと考えるなぜ俺をいつもそうして困らせるだが…………それがそのようなあなたが俺をこれほどまでにどうしようもないまでにどうにもならないほどにがんじがらめにして俺の心のすべてを俺の躰のすべてを俺のすべてを奪っていってしまっ……た…………の……です…………このようなことなど俺は……したこと……ないの…………で……す…………初めて…………なのですすべて初めてなの……です…………あなたがしてほしいと思われておること……天界では当たり前のこともしかするとすでに他の男たちにされていたかも…………しれぬ……こと……………………………………………………………………………………………………俺はこれまでしたことも考えたこともなかったゆえ到底わからずどうしてよいのか全くわからずできぬのです気の利いたこと一つもできぬの……で……す…………わからぬ……の……で……す……あなたが俺に「こうして」と指示するまで…………俺は何も知らなかった……のです……から…………いつも俺が言っておることはただ見栄を張っておるだけなのです…………あなたに負けまいと高麗の男であっても天界の男には負けないのだとそれ以上なのだとそう見せたくそう感じさせたくただただ見栄を張っておるだけで本当は……何も知らぬ……の……です…………だが、俺の躰は刻に………勝手に動き勝手に反応し気づくとイムジャを…………あの固すぎる壁に押しつけ祝言もまだだというのにあのような場所であのように………………何もまだ…………伝えてないのに何もまだイムジャに言っておらぬのに一つも俺の気持ち伝えてなどいないのに……皆の前であのようなこと…………ま……で…………俺は一体どうしたというのだ俺は 俺の躰は一体どうしてこのように勝手に動いてしまうのでしょうイムジャ俺は一体本当にどうしてしまったのでしょう……………………イムジャ……………………おかしくなってしまったのか俺は.......おかしく…………それが分からぬから何も言わずここにこうしてただ佇みそなたに何も告げず戦いに出て不覚にも傷ついてしまった時ですらあなたに見ていただくなどということもせず………………だが…………俺は……………………今…………こ……そ…………今……こそ………………あなたにイムジャにもう我慢ならぬあなたが他の男といることなど我慢……ならぬ……ので……す…………いやまだ…………ムリ…………か………………ムリなの……か……もうしばらく……このまま……で………………あなたを見つめていてもよいでしょう……か……?ここから俺がいつも手をかけているこの樹の枝の皮が何枚も何枚も何枚も剥がれ落ちかわいそうにその枝が細すぎるまでのただの棒になってしまうその刻までそうしたらその時ようやく俺はあなたにこの気持ちを伝えることが俺の言葉を俺の…………想いをこの…告白を…………伝えることが……できるような……そのような気がする……ので……す………………………………………………………………………………………………俺…………は…………あなただけが心から愛せる人であなただけが心から愛しい人であなただけが心から欲しい……人で…俺の心にはあなたしか…………イムジャしか......いないの……です……あの元気なあなたが俺のすべてなのですその元気がその笑顔が皆にこの高麗の民のすべてに力を与えるそのようなあなたがイムジャがこのような顔をしていてはいけないのですあなたはいつも笑顔でいなければならぬ…………方…………なの……です笑顔でいつも笑っていなければならぬのです俺のそばで皆のそばで笑顔でいなければならぬのですその笑顔が俺は見たいのですいつもずっと永遠に見ていたいのですそなたのそばでずっとずっとずっと…………その笑顔無理などこれっぽっちも無い心からの笑顔にして差し上げたいのですこの俺がこの俺の手でこの心でこの躰でこの胸でこの腕でこの唇でこの瞳で俺のすべてで…………so………………I fell in love with you at first sight at Seoul.When I saw you at the first,I really thoughtI would like to know more about you.To tell the truth, until now I have been looking for you.My heart choose you.You take my breath away.Wherever you are, I always make you smile.Wherever you are, I'm always by your side.Whatever you sayI promise you forever right now.Stay with me.I just want youReally I want you just now.I'm always thinking of you.Day after day.Night andDay...Well, from just nowWherever you are, I never make you cryWherever you are, I never say goodbyeI promise you forever right now.I want you, I just want youTonight......In trurh, I have been thinking about you,everyday,everytime,Day after dayNight and DayUnsu...You are me, and you are mine.All of you is mine.I'm in love with you.アイシテル……イム…ジャ……今はこの言葉まだ俺の胸の中で本当の俺の気持ち俺の告白あなたへの俺の真実まだ俺の胸の内で……なあ……よいだろう?よいでしょう?イムジャまだ俺は......言えぬ……ずっと想っているこの言葉たちまだ言えぬ…………だからここ高麗でイムジャにしかわからぬイムジャにしか伝わらぬ天界の言葉で俺が訪れたあのアメリカで学んだこの言葉でこの刻この瞬間一瞬、一瞬、いつも俺が想っているこの言葉俺の心の中だけでイムジャに伝える今はまだ俺の胸の内だけでイムジャがそちらに止まるのでなく俺を欲する刻がくるまで俺を見ていただける刻がくるまでその刻がきたら俺は………俺の言葉俺のこの言葉でイムジャに俺の気持ち俺の告白を……不完全ではない完全な告白をイムジャアイシテ……ル……愛して……る………………たとえこの世から二人いなくなったとしてもまた二人出会い二人の愛を二人だけのこの愛を何度も何度も繰り返していく…………それほどの愛で俺だけの俺にしかできぬ愛を俺の全身全霊で俺の全てで俺はイムジャをアイ…シテ………………ル……………………愛しておりますイムジャ俺はずっと永遠に生まれ変わってもまたイムジャを……………………愛し続けます……ゆえ…………俺の想いのすべてこのmovieに包まれているゆえ物語この動画とともに読んでいただけるとありがたい迂達赤隊長 崔 瑩追記昨晩深夜にあげたこの「チェヨンの不完全な告白」最初のタイトルは「チェヨン二回目の告白」でした夜中寝落ちしながら書いていた物語は左手が何かをしていたのか同じ箇所が繰り返されていてひどいものでした本当に申し訳ありませんそのあと、朝少しスマホで書き直しそして、今もう一度見直しかなり手を入れました初稿2稿3稿目はもうなんどもまた落ちたので昼からいったん下書きモードにして先ほど再アップしました4稿目はあるのかどうかスマホで読み直してみて書き直したいところがあれば夜、それが多分最終稿になるのだと思いますすみません不完全なチェヨンの想いを何度もさらして人の心はうつろいゆくものでもチェヨンの想いは不変なものでもチェヨンは無骨で寡黙で頑な男ですゆえ言葉が一度では足らぬようなのです想いが溢れ溢れてどんどん書きたしたくなってしまうようなのですだから数秒が果てしなく長くなってしまうようなのですこの「チェヨンの想い」物語はいつもこのような未熟な不完全な物語であることそのような物語であることお許しください……なお、物語の一部にONEOK ROCK 2010年リリース「Wherever you are」の歌詞の一部をチェヨン告白の言葉としてお借りしています想い同じでしたゆえ・・・途中チェヨンがアメリカで学んだと言うつたない天界語はチェヨンがウンスに自分の言葉で告白できるようになった時多分高麗語になるのだと思いますでは。この3稿目の物語(改2)読んでいただけたら幸いです昨日の深夜書いていた追記はこの下へやっぱり散漫なやっぱり不完全なシンイヨンになっちゃったほんのちょっとだけ言うことができたけれどチェヨン今日一日頑張ったチェヨンちょっとはホメテくれるかな?いやいやそれはないな絶対ないな…………だってこの前のあのあれと全然違うものにやっぱりなってしまったからゴメンヨンあの刻は結婚式に行く時だったからヨンに告白して欲しかったノデスだからチェヨンの告白だった・・・ノデスあああ泣