Facebook投稿記事より㊶ー日本の水資源 | 蓮華 with にゃんこ達

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専ら、マーケットや国内外の政治経済ネタが多くなってしまいました。
母と愛しい我が子達を護りつつ日々闘う中で思う事をアップしていきます。

南鳥島にレアアース200年分、なんてニュースも少し前にありましたしね。
資源大国ニッポン?

特に深刻な水不足が懸念されている中国やインドに比べ、日本の水資源の豊かさは世界でも上位10%に入っているという御話。

森林の4分の1がある北海道(石炭に続く!!)で、最近取引された57件のうち21件は中国、9件が香港、8件がシンガポールだったという事で、よく伝えられている通り、中国系は水関連資産の買収もかなり積極的。
富士山近郊でミネラルウォーター事業を行うセブンイエロー社は、筆頭株主が中国人で、月50万リットルの地下水を組み上げ、内8割は中国に輸出されているとの事。

紙パ企業(かなり森林を所有していますよね)の資産価値に見直しが入るかも知れないですよね。

補足:

日本の水資源が豊富というのは、『バーチャルウォーター』などの観点から間違いでは無いか、という御指摘が何件かありました。それに対する私からの回答は以下の通りです。

それは勿論考察すべき重要な問題なのですが、この記事で取り上げているポイントとは、異なるというのが前提かと思います。
国土交通省の水収支データによる我国の年間降水量は約6,400億m3(1976年から2005年までの30年間の平均値)ですが、その内約2,300億m3(36%) は蒸発散してしまいます。 残りの約4,100億m3 は理論上人間が最大限利用可能な量であり、これを水資源賦存量といいます。実際に使用している水量は、年間約815億m3 であり、平均的な水資源賦存量の約20%です。(=水資源使用率)
使用されない3,000 億m3 以上の水は洪水などになって海へ流出したり、地下水として貯えられています。

九州大学森林科学専攻の澤野教授によれば、近年ようやく森林の水源としての認識が定着し、その機能に期待が高まってきたばかりで、今後森林からの蒸発散や流出=例えば積雪・融雪課程や伐採による、のコントロールによって水源機能を強化するような施策を取る事の必要性が叫ばれ始めたばかりとの事です。
また、森林は農地・都市域と比較して年降水量が約330mm多いそうですが、地域的に水の需給バランスが異なる中で、供給と利用が単一の地域で閉じている、ということも指摘されており、今後の水資源としてみた場合の森林管理方法にも課題は非常に多いとの事。

そうした日本の取り組みの遅れを海外が目ざとく狙ってきている、という警鐘を鳴らす意味でのレポートと考えています。