Facebook投稿記事より㊳ージニ係数と大統領選挙フォロー | 蓮華 with にゃんこ達

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専ら、マーケットや国内外の政治経済ネタが多くなってしまいました。
母と愛しい我が子達を護りつつ日々闘う中で思う事をアップしていきます。

所得の不平等さを測る指標、ジニ係数です。
面白いのは、99%vs1%のアメリカと、本来、一部資本家による搾取のない平等な社会を目指したはずの共産主義国家、中国が上位に並んでいること。

結局は、一部の権力トップの利権が庶民から搾取する社会は、貧富の格差が激しくなるのですね、という結果。

これに絡めて&日本の選挙モード突入前に、アメリカ大統領選挙のフォローですが、今回の思った以上のオバマ圧勝、特に日本のメディアを見てた人達には意外感があったと思うんですよね。
それこそ、現場をシッカリと取材・調査している人間が如何に少ないかの証拠だと思うんですが、一言で言ってしまえば、アメリカでは

『結婚している白人中高年層』=主に共和党支持者、が人口動態的に少数派=マイノリティになりつつある、という事実が背景にある。

メディアが身近で調査対象にしている白人・大金持ち・プロテスタント、という人達、つまりは共和党保守本流の価値観を持つ人達は、完全に先細り。

オバマが強さを発揮したクラスターを見ると、①独身者(62%)、②黒人(93%)、ヒスパニック(71%)、アジア系(73%)、③若者(63%)、④年収5万ドル以下の低所得者層(60%)、⑤無宗教者(70%)など。そしてこれらの投票者比率は非常に増加していて、特にラティーノ(Latino)と呼ばれるヒスパニック系の人々の人口が、現在18%と物凄く増えている、という状況、をちゃんと認識しなければならない訳で。

逆に言えば、その分『自分達がマイノリティになる』という危機感が高まっているからこそ、ティーパーティーのような抵抗勢力が先鋭化しているという事です。

そういう意味で共和党には4年後を睨んだ危機感が非常に強い。こうした背景で差を付けられた、という分析が十分にされている中で、ブログでもチキンレースと言いましたが、財政の崖の問題も、多少長引いたとしても、実は最後の最後で妥協が図られる可能性の方が高いのではないか、と思っています。

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