ちょうど先日、日本マクドナルドでも今年1-9月期の既存店売上高が2.2%減というニュースが出ましたが、本家マクドナルドでも、10月の世界全体の 既存店売上高が1.8%の減少という発表をしており、奇しくも、原田会長率いる日本同様、2003年以来8年ぶりの減少という事でした。
原田会長はインタビューで『予見が狂った』と危機感を露わにしていましたが、こちらは、東海岸を直撃したハリケーン・サンディーによる影響と10月は売上が上がる週末の日数が少なかった事を理由にあげています。
ただ、チャートで見ても分かる通り、明らかに2012年から売上成長が鈍化している。
で、3つの仮説を出した分析がありました。
1. 景気が回復しジャンクよりも質の高い食事をするようになった
2. ジャンクの危険性の認識が広がり、マクドナルドを止めた。
3. 世界的経済の鈍化で貧困層は99セントのハンバーガーすら買えなくなった。
(1)はねえ~・・・、
(2)は確かにそういう傾向はありますね。
向こうにはHot Potという人気のドーナッツショップがあって、スターバックスはここを何回も買収しようとして失敗し、結局諦めてここのドーナッツを買って全米に卸していたりするのですが、これ、所謂ナチュラル、完全アルチザン系の食べ物です。
日本で大人気のクリスピークリームは、実はその点で販売停止になってしまってますからね。
(3)であれば、かなり悲惨という事ですけど・・・
先日、レストラン格付け本『ザガット』2013年版の調査で、NYの食へのスタイルに、大きな変化が表れたというニュースがありました。
週毎の自炊回数が、平均6.7回となり、外食+テイクアウト回数の平均6.4回を30年ぶりに上回ったという事です。
この調査の過去10年の数字を拾ったのがコレ、リーマンショックの2008年は確かに節目になってますね。
2002年→自炊回数5.1回、外食+テイクアウト回数7.9回
2006年→自炊回数5.4回、外食+テイクアウト回数7.7回
2008年→自炊回数6.1回、外食+テイクアウト回数6.9回
2012年→自炊回数6.7回、外食+テイクアウト回数6.4回
平均の外食コストは前年比10%減の39.18ドル。外食回数のみを見ると週3回と変わらないという事で、お手軽志向が高まっている。これを向こうでは、食生活にまで「ジャパニゼーション=日本化」の波が押し寄せてきていると捉えているらしい。
ニュースを聞いた時は、『もうちょっと料理しろよ』(笑)と思っちゃいましたが、まあ今後のマックの業績も要注目ですね。