もしあなたが今、何か悩みや問題を抱えているのなら、無理にそれをなくそうとする必要はない。
なぜなら、その「悩み」があなたを大きく成長させてくれるからだ。
生きていると人は多くの悩みを抱える。
ひとつの悩みが解決したかと思うと、また新たな、別の悩みが浮かんでくる。
「私はいつでもプラス思考です」っていう人だって悩む時は悩むものだ。
むかしむかし、お釈迦さまは悩みをなくそうと滝に打たれたり、断食したりとさまざまな修行を行ったという。
そんなお釈迦さまが難行苦行の後に悟り、こう言った。
「無駄である」と。
そう、どれだけ修行して悩みをなくそうとしても、人間が生きている限り、「悩み」は決してなくならない。
たとえ一時的に悩みがなくなったとしても精神的に成長したとしても、必ずそのレベルでの悩みは発生するものだ。
だから悩む時は大いに悩めばいい。
なぜなら、悩むというのは成長のプロセスであって、そのひとつひとつの悩みを解決しながら、少しずつ人は成長していくからだ。
逆に「悩む」というプロセスを抜きにしたプラス思考は、自分の弱さから目を逸らす事に繋がる。
悩む事により自分の弱さを見つめ、自分のダメな所を再確認し、そしてそんな自分を受け入れて人は成長するのだ。
だから大いに悩み、自分を知ろう。
人は子どもの頃に悩んでいた事に、大人になってからも同じように悩んだりしない。
かつてはこの世の終わりのように感じた悩みも、今となっては小さく思えたり、懐かしく思い出せたりするものだ。
なぜなら、それはあなたが大きく成長したからだ。
つまり今のあなたの悩みや問題を解決する方法は、その悩みや問題が小さく思えるほどに、あなた自身が大きく成長する事なのだ。
どうせ悩みはなくならないんだから、あきらめて自分が大きく成長して、悩みを小さくしてしまえばいいだけだよね?
たとえ今は大きく、この世の終わりと思えるような悩みだって、それを乗り越えた未来のあなたから見れば、とても小さな事に見えるようになるはずだから。
だから焦らず、一歩ずつ進んでいこう。
今、あなたが抱えている悩みや問題が、小さく思えるようになるその日まで!前へ、前へと!