長文です。
先日、私はVALUの企画で生まれた
100人共著プロジェクトに参加させて頂き、
有り難い事に瀧澤成承さんの審査員特別賞を頂きました。
しかし、誠に申し訳ありませんが、
私はこの賞を辞退させて頂きたいと思っております。
と、言いますのも今回、私は
娘と二人でこのプロジェクトに参加しました。
私の娘は17歳のYouTuberとして活動している
「あっちゃん」です。
100人共著プロジェクトが行われる事を知り、
娘に声をかけたのは私でした。
娘は参加の仕方がわからないと言いましたが、
私は「自分で参加したいと思うのなら、
自分でどうすればいいか調べてやってみろ」
と言いました。
まずは自分でやらせてみる。
他の家庭での子育てがどうかはわかりませんが、
我が家ではこのように子どもを育てております。
もちろん、最終的にどうしようもなかったら、
手助けしますが、まずは自分でやらせる事が
大切だと考えています。
娘は親切な方の支援を貰いながら、なんとか
100人共著プロジェクトに参加する事ができました。
娘が初めて執筆する姿を見て、
私はとても嬉しい気持ちでいっぱいでした。
なぜなら、私自身が物書きであり、
毎日、言葉を書いている人間だからです。
娘と私それぞれが自分の作品を書き終え、
入稿しました。
そして11月11日「100人共著プロジェクト」が
発売されました。
私はそれまでにも何度も
Amazonを利用しておりましたが、
娘は初めてです。
娘は自分でキンドルアプリをインストールし、
Amazonで本を買い、読んでいました。
そしてレビューをしようとしたようですが、
どうも上手くできなかったようです。
私はいつもと同じように、
自分で調べてやってみるように言い、
どうしてもできなかった時は、
言ってくればいいと言いました。
実はその時、私も自分で調べたのですが、
どうやらAmazonのレビューは過去に
5000円以上の買い物をした人でないと
書けないようになっているようでした。
こういった状況の時に、
どのように対処するかは、
娘にとってとても勉強になります。
娘は自分でなんとかしようと、
色々と考えているようでした。
実は本が発売された次の日、
娘は弟の「ゆたぼん」と一緒に、
箕輪厚介さんとお会いしに行っています。
京都の祇園四条で行われた会議に、
二人が参加させてもらったのです。
私の娘は強気のように思われがちですが、
実はそのような場所に一人ではいけません。
その時もその後に参加したVALUBARも、
弟のゆたぼんと一緒だからこそ、
参加できたと言っています。
二人はその場で多くを学んできました。
「そのような場所に
子どもだけでいかせるなんて」
と言う人もいるかもしれませんが、
子どもだけで行くからこそ、
他の子には学べない多くを学べるのです。
実際に子どもたちは箕輪さんを含め、
30人以上の大人の人たちと出会い、
たくさんの事を学べたと思います。
これは学校では絶対に学べない事です。
私のコラムを以前から
読んでくれている人はご存知だと思いますが、
ゆたぼんは、ほとんど学校に行っておりません。
私は学校に行くかどうかの判断さえ、
子どもたちに任せております。
まぁ、この事について書きだすと
本当に長くなりすぎてしまいますので、
後日書かせて頂く事にします。
私にとっても初体験でした。
子どもたちを信用し、
子どもたちだけで参加させた
箕輪さんたちとの会議ですが、
心配でたまりませんでした。
後日、主催者の方にはお礼と共に
お話させて頂いたのですが、
心配すぎて店の前を何度もウロウロし、
その事を子どもたちに気づかれていたようで、
子どもたちに笑われました。
私は子どもたちには
「失敗する権利」
があると考えております。
親や大人が「そんな事をすると怪我するよ」
と事前に注意して行動を止めるより、
実際にやらせてみて怪我を体験させた方がいい。
もちろん、取り返しがつかないような
大怪我をしないようには細心の注意を払っていますが、
多少の怪我なら、怪我をしたほうが学べます。
プロフィールにも書いているとおり、
私は中卒で、元暴走族です。
私自身、子どもたち以上に
たくさんの間違いと失敗を繰り返し、
そして多くを学んできた人間です。
人間は失敗なしには成長できません。
私は子どもたちが失敗するのは当たり前で、
むしろ失敗しないほうが危険だと考えています。
実は、娘が数日前にVALUでの飲み会に参加し、
その様子をYouTubeにアップしました。
そしてそのリンクをコピーペーストし、
VALU内の不特定多数の人のコメント欄に、
書き込みました。
毎日ブログを七年近く書き続けている私には、
考えられない事です。
明らかに逆効果と思えた行為でした。
でも子どもには「失敗する権利」があるので、
私はただ見守っていました。
そういう事をすれば、どうなるか、
自分自身で体験する方が学べるからです。
当然のように批判する者も現れ、
さすがの娘も少し落ち込んでいました。
しかし中にはそんな批判に立ち向かい、
娘を支えてくれる人もいたようです。
次の日、娘は悪びれる事なく開き直り、
その姿を見て逆に私の常識は覆させられました。
なんと娘の事を応援してくれる人が、
どんどん増えていったのです。
でも娘もこのやり方はよくないと学んだようで、
「もう二度とやらない」と言っていました。
そして先日11月25日にZOOMを使っての
100人共著プロジェクトの授賞式が行われましたが、
私は参加する事ができませんでした。
ちょうどその授賞式が行われている時間帯に
娘は100人共著プロジェクトのスレッドに
多数の書き込みをしています。
私もすべてに目を通しました。
内容としましては、以前に
レビューをしたいのにできない旨を
スレッドに書き込んだのに無視された。
同じようにレビューできなかった人も
いるのではないか?
といった感じでした。
その以前の書き込みを確認しに行くと、
主催者の側から、「代理で投稿する」という
提案がなされていました。
しかし娘はあくまで提案であって、
回答にはなっていないとの事。
そして娘は匿名でレビューしたかったから、
代理投稿されるのは嫌だったとの事。
娘が書き込んだのがちょうど
授賞式の直前から直後だったので、
タイミング的にもビックリです。
単純に言うならば、もっと早くに言えばいい
事だったかもしれません。
しかし娘が一番言いたかったのは、
そんな事ではなかったようです。
これについては娘のVALUに書いていますので、
割愛させて頂きます。
https://valu.is/airin
今回の事について他の方たちにも
言いたい事がたくさんあるでしょう。
しかし今回の娘の件について
私は親という立場から
謝罪する気はありません。
なぜなら、謝罪するという事は、
娘が間違った事をしたという事になるからです。
私は娘が自分で「間違っていない」と思っているなら、
間違った事をしたとは思っておりません。
何が間違いで何が正しいのか、
それを判断するのは私ではなく、
娘自身です。
もしかしたら、娘は今回の件で
多くの人からの信用を失ったかもしれません。
しかし私は娘もそこから多くを学び、
成長してくれると信じています。
子どもたちが何かをした事により、
私自身の信用が失う事についても、
私は当然の事だと思っており、
まったくもって気にしておりません。
そもそも私は七年以上前から、
中卒で元暴走族という肩書きで、
本名と顔写真をさらして活動しております。
不特定多数から叩かれるのは日常茶飯事ですし、
炎上する発言も多々しています。
だから子どもたちの行動によって、
私自身がどうなろうと関係ありません。
子どもたちには親の私の事など気にせずに、
「存分にやれ!」と言って育てております。
しかし、今回の件については、私自身が
瀧澤さんの審査員特別賞を辞退したいと思い、
こうして書かせて頂いた次第であります。
瀧澤さんが私の作品を特別賞に選んで頂いた事は、
本当に嬉しく思っております。
そして心から感謝致しております。
ありがとうございました。
どんなツールでも使い方を誤れば、
思わぬ悲劇を生む。
包丁も正しく使用すれば
美味しい料理を作る道具になるが、
凶器として使用すれば誰かを傷つける。
言葉も同じだ。
武器にもなるし薬にもなる。
それらは諸刃の剣のように、
時に人を傷つけ、時に人を癒す。
これは私が100人共著プロジェクトに
書かせて頂いた作品からの言葉ですが、
今もまさにそう思っております。
長々とお読み頂き、
ありがとうございました。
私もまだまだ不完全な人間です。
子どもたちと共に怪我をし、共に学び、
共に成長していきたいと思っております。
宜しくお願い致します。