次世代の教育機関「サドベリースクール」とは? | 中村幸也オフィシャルブログ「自由に生きるのに遠慮はいらない!」

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2018年6月に妻と子ども4人を連れて大阪から沖縄に移住してきた自由人。心理カウンセラー。「あきらめる勇気」の著者。『元不登校YouTuberゆたぼん』のパパ!

昨日のコラムで、
「勉強や宿題がすべてなのか?」
と書いた。
 
これは僕自身が子どもを育てながら、
実際に日々、感じている事だが、
子どもに「勉強」は不要だ。
 
僕は「勉強」と「学び」は、
違うものだと捉えている。

 
「勉強」は受動的な行為にあたるが、
「学び」は能動的な行為だ。
 
学校のカリキュラムに沿い、
与えられた課題だけをこなすのは、
受動的な行為、「勉強」である。
 
このように与えられた作業だけをこなし、
受動的な「勉強」だけをしてきた子どもが
大人になると、どうなるか?

 
会社に従順な「社畜」となり、
ロボットにように働き続けるだろう。
 
 
しかし「学び」は常に能動的だ。
 
 
誰かに問題や正解を与えられなくても、
自ら未知の世界へと足を踏み入れ、
さまざまな体験から学び取っていく。
 
こうした「学び」からは、
自分で人生を切り拓く力が身につく。

 
本来ならば、こうした「学ぶ行為」を、
学校がするべきなのだ。
 
でも従来の学校教育では、
「学び」ではなく、「勉強」をさせる。
 
その結果、多くの子どもたちが、
周りと同じ常識というヨロイを身に着け、
周りと同じように行動する人間となり、
ロボットのような大人となって働く事になるのだ。
 
しかし子どもたちの未来は暗くない。
 
実はこうした従来の学校の教育とは違う
新しい学校が誕生している。
 
 
それが「サドベリースクール」だ。
 
 
サドベリースクールは世界に約50校あり、
日本にも約10校ある。
 
サドベリースクールでは、
まず、宿題がない。
 
授業もない。
テストもない。
クラスもない。

 
ここでの子どもたちは、
自分でやりたい事を決め、
自分の好きな事を学ぶ。
 
自分で決めるという事は、
自分と向き合う事であり、
それは自分の好きな事、
やりたい事を実現する事に繋がる。

 
子どもたちが自分の人生を尊重し、
選択していく力を信頼する教育なのだ。
 
 
自分の好きな事は自然と体が動く。
 
 
人間は本来、生きていく上で必要な事は、
自分で学んでいく生き物だ。
 
だからカリキュラムやテストなどなくても、
子どもが必要だと考えれば、
誰に言われなくても学んでいくのだ。
 
その証拠にサドベリースクール出身者の
大学進学率は80%以上となっている。
 
これは子どもたちが自ら学ぶべきだと感じた時に、
自ら学ぶ力を身に着けている証拠である。

 
サドベリースクール出身者には、
従来の学校の教育のような常識は通用しない。
 
だから従来の学校で小学1年から中学3年までの
9年間をかけて「勉強」させてきた事も、
数日でマスターしたりするのだ(笑)
 
 
これは、マジで凄い!
 
 
つまり子どもに無理やり「勉強」させなくても、
子どもたちは自ら学ぶべき時に学ぶべき事を学び、
わからない事は自分で調べて知ろうとするのだ。
 
これは何も子どもだけに限った話ではない。
大人でも同じはずだ。

 
しかし僕たち大人の多くは学校で、
「学び」ではなく、「勉強」をさせられた。
 
だから本来持っていたはずの自ら学ぶ力を奪われ、
奴隷のように働くだけのロボットになってしまったのだ。
 
 
もう従来の学校に何の意味もない。
 
 
これからの未来を生きる子どもたちには、
サドベリースクールのような
自ら学ぶ教育が必要だと僕は感じている。
 
そしてそんな子どもたちを見習い、
大人も自分のやりたい事、好きな事に没頭し、
楽しく生きていく社会になってほしい

と、思っている。