元プロ野球選手の新庄剛志選手は、
まさに野球界の大スターです。
そんな大スターの新庄選手ですが、
実は信頼していた人に裏切られて、
なんと44億円の金銭被害にあっています。
メジャーリーグのワールドシリーズで
日本人初の4番バッターに抜擢され、
大活躍を果たした新庄選手。
スポンサー契約が相次ぎ、
数千万円台の高額なお金が
どんどん入ってきたといいます。
現役時代に総額44億円ほど稼いだ新庄選手は、
そのお金を母親の知り合いに全額託し、
すべてのお金の管理を任せていたそうです。
ある日、お金を引き出そうとすると…
なんと!44億円預けたはずが、
貯金額はたったの2200万円に!
母親の知り合いを問い詰めてみると、
横領していた事が判明。
裁判の末、8000万円は手に戻りましたが、
母親の知り合いは破産宣告し、
44億円から税金を引いた22億円が、
闇に消えてしまいました。
そんな経験をした新庄選手ですが、
本人はこんなふうに言っています。
「悔しいけど、他人に任せた僕が悪い。
責任は僕にある!」と。
なんとも男前のセリフですね。
「なくなったもんは仕方ない」と
潔くあきらめる勇気を持つのは、
そうそうできる事ではありません。
同じくスーパースターとして、
現在も活躍し続ける矢沢永吉さんも、
かつて信頼していた人間に横領され、
35億円という莫大な負債を背負いました。
普通ならまず立ち直れない程の借金です。
しかし矢沢永吉さんは、
「もっとしっかりチェックしていれば
横領されなかった。悪いのは自分だ!」
と言ってのけたのです。
新庄剛志さんと矢沢永吉さん!
この二人に共通しているのは、
「起きた出来事は変えられない」
とあきらめた所です。
すでに起きてしまった事は、
どうする事もできません。
しかし過去には戻れないけれど、
自分が望む未来へと進む事はできます。
日常生活に支障をきたす程の不合理な考え方を、
心理学では「認知の歪み」と言います。
カウンセラーの行う認知療法では、
認知の歪みに対して
多面的解釈を生みだす手助けをします。
しかしこの二人は自分でそれをやってのけた。
そう、真のあきらめない強さというのは、
あきらめる勇気を持つ事で得られるのです。
この辺については更に詳しく
僕の著書「あきらめる勇気」に書いていますので、
良かったら読んでみてくださいね(^o^)