「やれば出来る！」
「頑張れば不可能はない！」
このような言葉を聞く事は多いですが、
これは本当でしょうか？
確かに人生で何か成し遂げるには、
このように「やれば出来る！」と信じ、
頑張って努力する事も大切です。
しかし「やれば出来る！」が事実なら、
「やっても出来ない事はある」というのも、
目を背けてはならない事実です。
「やれば出来る」は幻だ。
頑張れば夢は叶う！
やれば出来る！
このような言葉を突き詰めていくと、
夢が叶っていない人は
みんな頑張っていないか、
頑張りが足りないという事になってしまう。
「自分の限界は自分が決める」
という言葉もある。
自分が限界だと思わない限り限界はないと言われ、
限界を認める事は逃げる事だと捉えられがちです。
しかし限界を認めるという事は、
逃げる事でも恥ずかしい事でもありません。
なぜなら、自分の限界を知るという事は、
自分にとって無理のない
ベストな生き方だって見つけられるのだから。
たとえば、僕は格闘技が大好きです。
ボクシングの辰吉丈一郎さんや、
総合格闘家の桜庭和志さんも大好きです。
二人とも自分の限界を認めず闘い続ける
とても強い選手たちです。
しかしそんな二人の闘いを見ていると、
胸がとても苦しくなります。
「もういい。もう限界だ。もうやめてくれ！」
そんなふうに感じるのです。
確かに自分で自分の限界を作らないで、
闘い続ける姿はカッコよく映ります。
しかし始めのうちはそれで頑張れても、
そのうちどんなに頑張っても
どうにもならないものに出会ってしまいます。
それはいくら努力してもひっくり返せない才能や、
頑張っても取り戻す事ができない若さです。
もちろん、だからといって、
「頑張ってもどうせできないんだから、
努力なんてしなくていい」というふうに、
自分に都合いい逃げ道を提示するのではありません。
努力して夢を追う事はすばらしい事ですし、
自分を信じて頑張り続けるのもステキです。
でも「ダメなものはダメ」というのも事実。
この事実を認めるというのは、
頑張っても出来なかった自分を
受容するという事です。
頑張って、頑張って、頑張っても出来ないなら、
それはもうあなたの責任ではありません。
たとえ自分が壊れても
「叶うまでやり続けなければならない」
という考え方は違うと思うです。
だからやるだけやっても無理なら、
その時は潔く「あきらめる勇気」を持とう。
「人事を尽くして天命を待つ」
人生にはどれだけ頑張っても出来ない事があるし、
死ぬほど努力しても不可能な事があるのだから。
そんな自分を責めたりしないで、
挑戦した自分を褒めてあげて、
そのプロセスを楽しみましょう(^^♪