この世に存在するすべてのものは、
同じ状態を保つ事なく移り変わる。
「諸行無常」という言葉がある。
平常時は何事も起こらず、
安穏な毎日が永遠に続くと考えるが、
そんな事はありえない。
あらゆる事は変化し続けるのだ。
だから僕たち人間は覚悟しなければいけない。
本当は何が起こっても不思議ではない事を。
僕たちは夜寝て朝かならず目を覚ます事が、
「あたりまえ」だと考えてしまう。
しかし実際はそうではない。
無事に一日を生き抜けた事も、
新しい一日を生きるチャンスが与えられている事も、
本当は“奇跡”なのだ。
だから忘れてはいけない。
あなたにとって目が覚める事はあたりまえでも、
昨日亡くなった人にとって“今日”という日は
「なんとかして生きたかった。」
「なんとしてでも目覚めたかった。」
そんな奇跡の“今日”だという事を!
人はないものを数えたら不幸になるが、
あるものを数えたらその数だけ幸せになれる。
僕たちはあまりにも忘れている。
今、生きている、その事が、
何事にも変えがたい奇跡であることを。
あなたも本当は知っているはずだ。
あたりまえのものなんてないって事が。
この世に存在するすべてのものは、
同じ状態を保つ事なく移り変わっていく。
だから覚悟を決めて“今”という瞬間を生き抜こう。
僕たちが生きているのは過去でも未来でもなく、
“今”というこの瞬間しかないのだから。