何かを失った時は、
何かを得る時でもある。
この社会で何かを失う事は、
マイナスを意味する。
たとえばお金やモノ、
地位や名誉を失う事は、
明らかにマイナスだ。
でもそれはただのマイナスではない。
人は何かを失う事で、
初めて大切な事に気づく事がある。
多くの人は自分が既に持っているのにも関わらず、
それを追い求めてしまう傾向がある。
「幸せになりたい」と幸せを追い求めた結果、
それを最初から持っていたと気づいたりするのだ。
そう青い鳥を探す旅に出た
ミチルとチルチルのように…。
「あんなに遠くに探しに行ったのに、
本当はこんなに近くにいたんだ」
そうミチルとチルチルは冒険した事で、
青い鳥を持っていた事に気づいた。
それと同じように人は自分の足もとにあるモノが、
何かを失うまで気づかなかったりするのだ。
だから失う事は必ずしもマイナスとは限らない。
たとえば会社をリストラされた事がきっかけで、
本当にやりたかった仕事を始めた人がいる。
これまで家族をかえりみず働き続けていた人が
リストラをきっかけに、
改めて家族という大切なモノに気づく事もある。
だから何かを失ってしまった時には、
「これは何に気づくチャンスなのか?」
と自分自身に問いかけてみよう。
もしかしたらその時が本当に大切なモノに気づく
絶好のチャンスなのかもしれないのだから。