あるテレビ番組で、このような実験がありました。
小学校低学年くらいの子供を2つのグループにわけて、
別々の部屋にいれます。
どちらの部屋にも子供が楽しく遊べそうな玩具があって、
時計もあります。
そこに先生がやってきて、テーブルの上に美味しそうなケーキを置きます。
片方のグループには、
「あの時計が3時になるまで食べてはダメですよ」と言いました。
もう片方のグループには、
「あの時計が3時になったら食べてもいいですよ」と言いました。
さて、その後どうなったでしょうか?
「3時になったら食べてもいいですよ」
と言われたグループの子供たちは、
3時になるまでケーキのことなど忘れて、
楽しく部屋の中で遊んでいました。
一方「3時になるまで食べてはダメですよ」
と言われたグループの子供たちは
先生が出て行った後もテーブルの前を動きません。
そして数分後には一人の子供がクリームを手にとり、
その後、みんなでケーキを食べてしまったのです。
たとえ同じ意味のことを言っているようでも、
言い方一つでこんなにも結果が大きく変わるのですね。
人間の脳はイメージしたことを実現しようとし、
そして否定形を理解できないという特性があるそうです。
「あの時計が3時になるまで食べてはダメですよ」
そう言われると脳は「何がダメなのか?」を理解し、
そしてイメージしようとします。
すると“3時になるまでに食べる姿”をイメージするので、
そのイメージした姿を本能的に実行してしまう事になるのです。
そしてこれは僕たち大人にも言えることです。
たとえば失敗にフォーカスしすぎてしまうと脳は、
失敗した過去の自分まで探し出してきて、
自分で低いセルフイメージを作ってしまいます。
「なんで僕は失敗ばかりするんだろう」
そんなふうに自分に質問を投げかけてしまうと、
「僕は無能だから」とか「僕はダメ人間だから」
といったそれっぽい理由を脳が勝手に見つけてしまうのです。
だからそうならないためにも否定形は使わない方がいいですね。
「自分がどうなりたいのか?」
「自分が理想としている姿はどんな姿か?」
その理想の姿をイメージして、
それにふさわしい質問を自分に投げかけましょう!
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