トルコのルクムって? | 塚本有紀のおいしいもの大好き!

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フランス料理とお菓子の教室を開いています。おいしいものにまつわる話し、教室での出来事など、たくさんお届けします。
 

トルコ旅行のお土産に、ルクムloukoumをいただきました。

色とりどり!

ヘーゼルやピスタチオ、アーモンド、バラ、チョコなどいろんな風味がずらり。

(頂いた段階では、右列のような筒状でした。)

 

中央はヌガー的な生地で、その周りをぶりんとした食感の透明感のある生地が巻いています。

とてもよい香りがぶんぶんして、かつ酸できっちり裏打ちしてあるため、

甘いけれど、甘ったるくはありません。

「どんな味〜?」と少しずつ全部の種類に手が伸びます。

ナッツもさすがにトルコ産なので、おいしい!

 

初めての・・・と思いながら、その食感に遠い昔を、突然思い出しました。

パリで、やたらにルクムという名前の異国のお菓子を見かける時期がありました。

何だろう?と一つ買ってみたことがあります。

 

それは大振りなマシュマロみたい。

半透明の赤やピンクや緑色をしていて、片栗粉がまぶしてあるようにみえました。

食べてみると、とても甘くて、かつブリンブリン!

何なんだろう?と思ったままでした。

 

そう、あの食感を思い出したのでした。

たしかにそんな名前だったのです。

トルコのお菓子だったのか〜!!

英語ではTurkish deligtターキッシュ・デライトというそう。

(トルコの喜び!?)

 

今回いただいたのはその手が込んだバージョンのようで、

とても複雑な構造です。

そして、なんだか妙にあとひく味わいなのです。

 

一通り食べたころには、なくなるのが惜しくなってきて、

薄いスライスを毎日ちびちびと囓っていたのでした。

 

珍しいものを、本当にありがとうござました!

ようやくルクムについて知ることができました。

 

ちなみにこのブリンとした生地は、砂糖、水飴、コーンスターチを熱して型に流し入れて作るそう(手元の辞書に、ちゃんと載ってました)。

「とてもあまく、柔軟性があり、大きな方形に切り、粉砂糖をまぶす」

とあり、私がかつてパリで食べたのはまさしくこれだったと、30年近くたって判明したのでした!