昔のフランスのパン屋のスローガン | 塚本有紀のおいしいもの大好き!

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フランス料理とお菓子の教室を開いています。おいしいものにまつわる話し、教室での出来事など、たくさんお届けします。
 

「mangez du pain 

vous vivrez bien」

って、どういう意味?

と人から聞かれました。

 

直訳で考えると

「パンを食べなさい! あなたはよく生きられる」

かなあ、と思いますが、この場合のvivrez bien

よく生きられるは「幸せに生きられる」、あるいは「健康に」

とも考えられます。

 

こういうシンプルな文こそ、微妙なニュアンスがあるので、

私が何かを答えるのは危ないことです。

 

というわけでフランス語の先生に聞いてみました。

 

「あ〜、懐かしいね。昔のパン屋のスローガン!」

ささっと検索して、こんな昔のポスターを見せてくれました。

わぁ、なんかステキ! 可愛いラブ

 

「こんなのもあるよ!」

(こっちは、ちょっと子供が戻してるみたいに見えなくもない・・・汗うさぎ

 

これは先生が子供の頃のパン屋のスローガンなのだそう!

 

どっちの意味?

「うーん、幸せに生きられるだけど、健康にという意味もある。両方!」

両方か!

 

結局のところ

「パンを食べよう、そしたら、幸せ💕」

みたいなニュアンスかと思います(塚本解釈)!

 

ところで、先生は

1行目文末のパンと次の文末のビアンで、アンの韻を踏んでいるので、

とても印象に残っているとのことです。

へえ〜なるほど!

 

ぱぱっと先生が調べてくれたところによると、

1950年代60年代のパン屋と粉屋のスローガンで、

2枚目ポスターの下のほうには、「パンのナショナルウイーク」と書かれているので、国を挙げてのスローガンでもあるみたい。

 

ポスターの右上には

作者の名前と58

という数字が書かれているので、これはおそらく制作年が1958年。

昔はよく制作年が書かれていたのだそうです。

 

関係ないけど、3つのアンが韻を踏む

du Pain, du vin, du Boursin

「パンとワイン(vinヴァン)とブルサン(アペリティフによく使われるチーズの名前)」

というテレビコマーシャルも昔あったよ〜!

 

youtubeにありました!

 

 

 

フランス語の授業は、食べること大好きな先生と私なので

 

食にまつわる話し(だいたい80%くらい)、

フランスの政治や経済、スポーツ、天気や事件(10%くらい)

残り10%で、教科書らしきものも一応やってみる

(塚本調べ)

 

みたいな時間配分で過ごしております爆  笑

そりゃ、いつまでたっても上達しません!口笛