ホールフルーツチョコレートでブラウニー 2月のお菓子上級講座にて | 塚本有紀のおいしいもの大好き!

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フランス料理とお菓子の教室を開いています。おいしいものにまつわる話し、教室での出来事など、たくさんお届けします。
 

 

先日ご紹介したホールフルーツチョコレート

「エヴォカオ」

(ココアのみで作られたチョコレート)

を使った講座にしました。

 

まずはブラウニー

ホールフルーツチョコレートは未知の領域ゆえ、

60ページもある仕様書の中から

ブラウニーのレシピを選んで作ってみることに。

 

あちこちに

「絶対に40℃を超えてはだめ!」

との表記があり、恐る恐るチョコを溶かします。

 

とはいっても、生地にしてオーブンに入れたら

180℃だし、中も90何度くらいまでは上がるハズ。

それでも溶かすのは40℃までなのかしらチュー

 

(ただ、きちんと40℃までで溶かしたときの生地と、

うっかり温度がこれを超えてしまった人の生地は

見た目は明らかに違うようでした)

 

しかし!

あろうことか、私は砂糖についての表記を1行すぽんと書き落としてしまい、

焼き上がったのはなんだかちょっとモソモソした食感。

あんなにはっきりと

チョコが香る独特の美味しさのあるブラウニーが!!ガーン

 

しかも授業が終わった日の夜にそのことに気づき、

みなさんに申し訳ないことをしてしまいました。

きっとお家で食べてみて、

「もしかしたら、うっかりと温度が上がってしまって、

こんな焼き上がりなのかしら!?」

と思われていたかもしれません。

 

(というわけでちゃんとしたレシピでブラウニーを焼き直して、発送を始めています。ご参加くださいましたみなさま

ほんとうにごめんなさい!! 近いうちにお手元に届きます)

 

さて次はチョコの味を知るために、ショコラショーにしてみました。

一番味が分かるのはお湯で溶かしたショコラショーですが、

でも牛乳で溶かしたほうが美味しいのも確か!

 

そこでレシピは

ピエール・エルメの昔風、伝統的、

メゾンドショコラのナチュール

と3つ用意して、

担当してもらった方に選択してもらい、

授業の途中で作って、楽しみました。

 

濃厚においしく、酸味の裏打ちはやはり素晴らしく

おいしく飲みました。

エルメの伝統的ショコラショーはみんなが喜ぶ、おいしいショコラ・ショー。

メゾンドショコラは濃厚、大人味のショコラショーでした!

 

さておまけは、以前アメリカのお土産でいただいた

バナナパウダーのパンケーキです。

オーガニックバナナを粉末にしたもので、当然グルテンフリー。

バナナの味はしないのですが、バナナのピュレと合わせて

パンケーキに。

 

サイトには、半分小麦粉で割るようなことが書かれていましたが、

それでは意味が無い! 負けた感じがするので、

何がなんでもバナナパウダーだけでやります。

かなりむっちりですが、けっこうおいしいパンケーキになりました。

 

バナナのキャラメルがけとバニラアイスを用意して、

おいしくいただきました!

わざわざ買わないかもしれませんが(日本の通販で買うと何千円もする模様)、とてもよい経験ができました!

それに、小麦が食べられない方には朗報だと思います。

 

さてもう一個はノネットnonnette

丸くて小さいパンデピスのことです。

 

フランスではランスやディジョンが有名で、

パリのデパート「ボンマルシェ」にも売られています。

がっしりしていて、独特のスパイスが香ります。

蜂蜜いっぱい、スパイスもあれこれ配合して、

作りました。

 

私が調整するのと、生徒さんが作るのでは手が違い

ちょっと小さくむっちり気味に焼き上がったようです。

 

私がやると泡立て加減も混ぜ加減も(無意識に)ピンポイントに設定してしまいがち。でもベーキングパウダーを使わないために、違う手で作ると、少しずれたときブレが吸収できずに目詰まりを起こしてしまうよう。

蜂蜜をたくさん使ったり、小さい型の場合はいっそうそうなる可能性が高いのです。

 

もう少しブレを吸収出来るレシピにしたほうがよいなあと

思い始めています。