西洋ごぼうのポタージュ
こんな暑い時期にいかがなものかと思うのですが、
市場で、ベルギー産の「西洋ごぼうsalsifis」を見つけてしまいました。
わぁ〜、日本で生をみたのは初めて!
これはもう買うしかありません。
料理講座のメニューには全く予定はありませんでしたが、
買うしかないでしょう。
ずーっと前に教室で使ったことがあったのは、
もう皮の剥かれた冷凍もの。
今回は元の姿もちゃんと分かるフレッシュです。
ごぼうと名前が付いていますが、牛蒡の味はせず。
(牛蒡とは同じキク科でも属が違って、こちらはキク科バラモンジン属)
「牡蛎の味がする」とか言われてますが、どうなんだろ
感じたことはありません。
さて予定になかったので、ぱぱっとできるものを。
玉ねぎをいためて、皮を剥いたサルシフィを入れ、
鶏のフォンを加えて煮ること10分くらい。
ブレンダーにかけてポタージュにしました。
特徴的な味ではありませんが、軽く甘味があり、
なめらかでとてもおいしかったです。
(暑い日でしたが〜〜 でも冷製料理の合間
だったので、よしとしましょう)
生徒さんにも好評でした。
ところで、西洋ごぼうを見る度に思い出すのは、
戦時中、アメリカ軍の捕虜のご飯に牛蒡をだしたら、
「木の根を食べさせるなんて、人権無視!」
と軍事裁判になった、と聞いたことがあります。
でもヨーロッパにはこの西洋ごぼうがあるのだから、
なんで、
「これは日本のサルシフィだ!」
と誰かが気がつかなかったのか、ということ。
日本の食文化についてアメリカ軍が詳しくないとしても、
ヨーロッパの食文化なら情報も入りやすかったでしょうに。
その頃のアメリカにはなかったのか、西洋ごぼう!!
(アメリカではサルシファイと呼ぶようです)