第3回お菓子の通販が終了しました | 塚本有紀のおいしいもの大好き!

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フランス料理とお菓子の教室を開いています。おいしいものにまつわる話し、教室での出来事など、たくさんお届けします。
 

自粛生活最後のお菓子の通販が終わりました。クッキー缶とウイークエンドにしたのですが、私とアシスタントの2人がかりでも想定以上に手間がかかり、ちょっとへとへと。しかし楽しい1週間でした。

中身はキャラメルサンド、ブレデレ、ココアナッツサブレ、シナモンスパイスクッキー、ブール・ド・ネージュ、ロミアス。見えませんが、底にティミュットペッパーのショートブレッドも隠れています。

 

 

大好きなガトーブルトンも四角く焼いて、カットして入れてみました。

一度、うっかりと上面の模様を付け忘れて焼いたら、ぬぼーとした表情のブルトンが焼けました・・・。「誰?」と言いたくなるようなブルトンが入っていた方、ごめんなさい。

そして模様を忘れると、上面がひび割れるという初めての現象に出くわし、模様の意味は飾りだけではないらしい、と知りました。(しかしちょっと割れてくれたほうが表情がでて、「誰?」状態よりもはるかにマシでした)

 

楕円気味のロミアスが入っていた方、まことにすみません。出来の悪いロミアス口金を、新しく買い換えたほうだと思い込んだまま使っていました。ロミアスは口金命なのです・・。と、いっそう確信しました。

 

そんなちょっといびつなのも混じったお菓子たちでしたが、生徒さんから

「気持ちがぱっと明るくなりました」と感謝されたり、「辛くてもう気持ちが限界!」と悲鳴のようなメールも届いたりしました。昔の生徒さんからもひさしぶりにご連絡をいただいたり。

感謝したいのは私のほうでした。一人で引きこもっていたら、だんだん下向きになっていたでしょう。でもお菓子を作らせて貰えて、ちょっと大変でしたが私が支えられていたのも事実です。

「たくさんお菓子や料理を習っていたから、先生のおかげで自粛生活も大丈夫ですよ!」という感謝のされ方もあって、なんてうれしいことかと思いました。そんなことのために教室をやっていたわけではなかったのに、思いがけないことです。

 

お菓子がどなたかの救いになったとまでは思いませんが、ほんのひととき楽しいお茶の時間を過ごしていただけたらと願ってのスタートでした。

どれも簡単なお菓子ですし、授業でもやってきているものなので、お菓子講座の人というよりも、料理講座の方に向けて‥の気持ちでしたが、お菓子講座の方々よりの申しこみもたくさん!

「みんな自分で作れるのに〜」

と言いつつ、誰かに作ってもらったもの、という温かみが感じられることも一つの喜びなのかもしれないとも思います。

 

私も毎食作る自分のご飯に、もう飽きたよ〜と時折思い(手の内は知り尽くしていますから)、「誰かの作ってくれた、おいしいご飯が食べたい!」と熱烈に思う今日この頃です。

でも誰かのために作ることにはやっぱりいそいそと向かってしまいます。(そして首が痛い、今日です)

 

なにかの記事でお医者さまのおっしゃっていた「SNSはコロナ前に神様がくれた贈り物」の言葉は、本当にその通りだと実感します。

こんな大変な毎日、いつもより頻繁に多くの方々と繋がりました。情報交換をし、たわいない話しを続け、お菓子をお送りする業務連絡をしつつ近況を聞き・・・でゆるく繋がり続けられました。だから寂しいと思ったことはじつはちっともなくて、本当にありがたいことでした。

 

そろそろ終わりますね。

みなさま本当にお疲れ様でした。とくに直接的な仕事に携わられていた方々には頭が下がる思いでいっぱいです。体調を崩された方々、辛い状態におかれた方々のお身体とお気持ちの早い回復を願っています。

期間中、お世話になった方々、お力を貸してくださった方々、どうもありがとうございました。

教室も来月から、ゆるゆる再開していきたいと思っています。

またどうぞよろしくお願いいたします。