昨日の続き、私の好きなレシピ本を少しご紹介します。
そういえば、初めて自分で買ったのかもしれない本(母に買って貰ったものではなくて)は、これかもしれません。
渡辺みなみさんのお菓子のレシピ本です。お菓子はアメリカ寄り、ときどきフランス菓子。
渡辺みなみさんというのは、もう随分前ですが、通訳から久米宏のTVスクランブルにキャスターとして出演されていた、頭のよい、とても可愛い人です。覚えておいでの方、おいででしょうか!
レシピ本は90年と93年のものですが、今あけてみても写真も美しく、ちっとも古びた感じがしません。だから当時(他のスタンダードな本に比べて)ずいぶんとお洒落な作りの本だと思って、惹きつけられたのでしょう。
カメラマンは長嶺輝明さん。やっぱり! 有名な方ですね。
このあたりから、レシピ本がどんどんお洒落になってきて、従来の家庭的なスタイリングから、ものすごく変わっていた頃だと記憶しています。
この本からもたくさん作りました。でももっと眺めて楽しむ、いつか私もそこに行きたいと妄想して楽しむという、新しい味わい方もできる本でした。
そして今気がつきました。頭がよくて仕事ができる女性で、かつとても可愛くて、さらにお菓子の腕とセンスも抜群!
私もこんなふうになりたい!ときっと思っていたのだろうなあ、ということに。
ああぁ。そしていまだニューヨークに行けていません・・。行こうとすると何か障壁があり、なぜかご縁なく来てしまいました。
やっぱり、いつか行ってみたい!と思い始めています。
最近はすっかりお名前を聞かないと思ったら、ご家族とアメリカ在住のようです。
もう1冊。
オヴニ(パリの日本語新聞)の料理コーナーを担当されている佐藤真さんの料理の連載をまとめたものです。95年が初版になっています。中は文字とイラストから構成されています。
旬の野菜や果物やお肉に魚がどんどん登場し、気楽にフランス料理を作る方法が、さらっと軽快な文章とともに綴られています。フランス人はこんなふうに考えるんだよ、とか、こんなふうに素材を扱うんだなんてこともいっぱい書かれていて、なんともいえず楽しいのです。写真がないぶん、想像をたくましくして、頭の中で料理することを覚えました。そしてご本人の手になるイラストがまたなんとも味があり、文章そのままの軽快さ!
とても好きな本です。写真がないのに大好きとは、本当に例外中の例外です。
ちなみにオヴニはいまは電子版があって、ネットで読めます。
そして、嬉しいことに、佐藤さんは今も連載中!
本のご紹介はまたそのうちに。