イノシシとカマルグ米 11月の料理連続講座(続き) | 塚本有紀のおいしいもの大好き!

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11月の料理連続講座(続き)

 

今月のメインはカナダ産のいのしし。シェリー酒で煮込みました。

リンゴと牛蒡を合わせて。

イノシシはきっと大きな個体だったのだろうと思わせる繊維の荒さがありましたが、とてもおいしく煮上がりました。黒豆枝豆も添えています。

 

煮込みには、長胡椒を使いました。

固くてなかなか下ろせなかったので、丸ごと入れて。

長胡椒は、ふわっとシナモンのような香りがするのですが、そのまま煮込むと「いわゆるスパイス」のにおいがするような。私が思う「いわゆる」とは、スパイス屋さんに足を踏み入れたときの、ぱーんと鼻にやってくるインパクトのあるあの香りです。

 

 

添えには、カマルグのお米を使いました。パリのときに同行してくださった方々が、長胡椒とともに買って下さったものです。

カマルグは南仏にある湿地帯で、お米の産地です。過去に何度かご紹介したことがあるのですが、こんなタイプもあったことを初めて知りました。長粒米で、赤米の玄米。オーガニックです。

普通に炊いてみたら、ぼそぼそしたので、日本の玄米的に一晩水につけてから炊いてみました。ソースによくあっておいしかったです!

 

デザート。今回のお題は以前おみやげに頂いたベトナム・マルーのカカオ二ブ

ざくざくと粒が均等ではなく、やっぱり通常の製菓用のカカオ二ブとはあきらかにレベルが違うよい香りと深みがあります。

 

これを苦み走ったチュイルにして、チョコレートのタルトを仕立ててみました。

上には、アーモンドミルクのアイスをのせて

 

 

この前仁瓶さんに習ったリュスティックを焼いてみました。ちょっとだけましになりました。でももちろん気泡の向きがおかしくて、まだまだ。また来月挑戦します。