日本橋三越を通りかかったら、木村伊兵衛の写真展をやっていました。ムンク展に行こうかと思っていましたが、変更!
わあ、レトロなパリ! でもあるある。今もメトロの駅を出て地上に上がるとこんな風景、そこここにあります。季節はちょうど今です。70年も前なのに、ちっとも変わらないかも。この女性が立っているのはたぶんシャンゼリゼ通りです。
これはメトロ6番線のデュプレクス駅。この白いタイル、今も変わらずあります!
女性のスタイルと写真の色調を変えれば、このまま現代の風景と同じ・・・という写真がたくさんで、改めて驚きました。さすがに車やオートバイは昔の映画にでてくるもので、これもまた楽しです。
パリといえば世界有数の都市であり、いつも必ずどこか工事中のイメージがある街なのに、でもある意味ぜんぜん変わっていないとは、とても不思議!
戦後まだまだ海外渡航が難しかった時代、木村伊兵衛は1954年と1955年に渡仏し、ライカと富士フィルムで撮影したものだそうです。130点ある写真のタイトルは大半が「パリ1954年」、あるいは「パリ1955年」でした。
パリはこんなだったのだと知り、心躍る時間でした。
でもこの年代、そういえばこの前の昔のお祝いのメニュー表の年代(1949年と1951年)にとても近いのでは!
一気にジャクリーヌさんやらジャンクロードさんが若かりし頃のフランスが、立体となって頭に浮かんで来ました。そうか、こんな時代に生きていた人(ご存命ですが)が、あんなご飯を食べていたのか、と思うと、ますますわくわくします。
11月5日まで。
パリ好きのかたには強くオススメです。