リムーザンとリムジンの意外な関係 モバックで | 塚本有紀のおいしいもの大好き!

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フランス料理とお菓子の教室を開いています。おいしいものにまつわる話し、教室での出来事など、たくさんお届けします。
 

先週の話しですが、モバックへ。4年ぶりの大阪開催です。今年で自分としては早4回目。時のたつのは早いものです。

日仏商事のマカロンのエッフェル塔

 

今年もガレット・デ・ロワブースのお手伝いに来ています。

関東関西のシェフが変わるがわるデモをされます。

 

 

休憩時間、隣の館にちらっと見学に。

七洋のオーヴン。これだけの大きさの機械で(つまり工場用なのに)赤いことにまずびっくり。端から入れた天板がゆっくりと進んでいく連続式オーヴンで、向こうの端からでてくるときにはお菓子が焼き上がっているという寸法です。途中、横のトビラからも引っ張りだせるようです。名前は「リムジン」というと聞きました。

なるほど何台ものオーヴンが繋がっているように見えます。

はあぁ、すごい。

と思いつつ、端まで来てみると、大きく名前がLIMOUSINEと書かれています。

あれっ、この綴りってフランス語だとリムーザンLimousinに近いのでは?

リムーザンはフランスの中南部にあり、さくらんぼやリモージュ焼きや仔羊で有名な地方です。

 

Limousineだと、「リムーザン地方の」、とか「リムーザン人」というような意味。

何か関係があるのかと調べてみると、リムジンはまさしくフランス語のlimousineから英語に来た外来語らしく、もとは御者と客車の間に仕切りのある馬車をさすそうです(そういえばハイジにでてきましたね)。

リムーザン地方の羊飼いが来ていたケープ付きマントもlimousineで、そのマントがリムジンのもとになった言葉であり、車の色や形がそのマントに似ているからなど諸説あると語源辞典にありました。

 

意外なことに、へえぇぇでした。