共働学舎新得農場の「シントコ」チーズ | 塚本有紀のおいしいもの大好き!

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北海道・共働学舎新得農場のカチョカヴァロとシントコ

 

優しく、味わい深いシントコは新得の地名から来ているのだと思います。牛からお乳を絞り、土地の傾斜を利用して工房に引き入れてすぐにチーズに製造するために、大変な努力をされています。素人の私はうっかりそのまま聞き過ごしてしまいましたが、後から聞くと、これには大変な努力がいるのだそう。

 

なぜかというと、おいしいチーズ作りのためには、お乳は少しでも運ばないほうがいいらしいのです(それだけで乳脂肪にダメージが入るから)。しかし牛がうろうろしている牧草地のすぐ近くに工房があるのは、衛生基準が非常に厳しいのだそうです。

 

これを半地下のカーヴで1年かけて熟成させて、ようやく製品になってでてきます。

 

農場主の宮嶋さんは、丹精を込めたチーズがもし自分が倒れたらなくなってしまう、と、周囲のチーズを作る人達にも教え、地域の産物として守っていこうとなさっていると聞きました。