バター不足の秋 | 塚本有紀のおいしいもの大好き!

塚本有紀のおいしいもの大好き!

フランス料理とお菓子の教室を開いています。おいしいものにまつわる話し、教室での出来事など、たくさんお届けします。
 


難波宮跡を通りがかったら、あまりに紅葉がきれいで、思わず立ち止まりました。
それぞれの木がみんな違う色をしています。

まったく関係のない話ですが、今年の秋はバター不足がかなり深刻です。
春からすでに分かっていたことですので、夏の間からすでに少しずつ買っていましたが、もうそろそろ危なくなってきました。

業者さんからももう卸せないと言われてからは、週に2回は難波にでかけ、3つくらいお店を回って、1個ずつ買う日々です。

ある日実家の母から電話がかかってきました。
「今、お父さんと○○町だけど」
え、なんで?
「近所でバターをさんざん見たけどなかったから、探しに来たのよ」
そういえば、この前「最近バターが手に入らない・・探して」と母に頼んだのでした。
しばらくしてまた電話がかかってきて
「高速飛ばして○○市に来たけど、やっぱりないみたい」
今度は家とは真反対の方向。親の愛とはありがたいものです。しかし親の愛をもってしてもバターは手に入らないよう・・。大阪にないものは、やっぱり滋賀にもないようです。

バター不足には複合的な理由があるので一概には言えませんが、乳価が適正に上がり、酪農家の方々の未来に希望がでますようにと切に願っています。