今日のお昼は、先日の料理講座で残ったクスクス粒とアメリケンヌソースに、海老をたして。
クスクスcouscousは硬質小麦の挽き割りを蒸した料理のことで、北アフリカやマグレブの国々の食べものです。
フランスへは1830年アルジェリア征服のときに伝わり、今ではすっかりフランスになじんでいます。
レストランもたくさんありますし、家庭料理でもよく登場します。羊、豚、鶏バージョンや、魚バージョンも。クスクシエcouscousierという2段のおもしろい形の鍋を使います。下の段で肉や野菜を煮込み、その蒸気で上の段のクスクスを蒸すのです(いつか1つ欲しい!)。
私が初めてクスクスなる料理を食べたのは、パリにいたころ。
ある日学校から帰ると、一人暮らしの部屋の台所の机に、皿に盛られたクスクスがぼん!と置いてありました。
「ええぇ、勝手に部屋に入る!?」
私の大家さんは、同じアパルトマンの同じ階の広い部屋にご夫婦でお住まいでしたから、これは間違いなく大家さんからです。
びっくりしましたけど、まあ、いいか、とありがたく頂戴しました。