「閏年・閏月・閏日」 | 雪太郎の「万葉集」

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私なりの「万葉集」解釈

 今年の「閏日」は特別な日になりました。ドジャースの大谷選手がインスタグラムで結婚を発表したからです。相手は「日本人女性」というだけで詳しくはわかっておりませんが、おめでとうございます。

 今年は4年に1度の「閏年」です。「オリンピック」と「アメリカ大統領選挙」も同じ年に行われるのが通例です。

 地球が太陽の周りを公転する周期は365日5時間48分45秒=365.2422日です。近似値の365.25日を使い、4年に1度「閏年」を設けたのが「ユリウス暦」です。ところが「誤差」が生じるので「100で割り切れても400で割り切れない年は除外する」ように改良したのが現在世界中で広く使われている「グレゴリオ暦」です。

 400年をひとつの単位として説明します。ユリウス暦では「閏年」は100日になります。ところが現実の365.2422日を元に(400×0.2422)で計算すると96.88日で約97日ですので3日のずれが生じます。それで2100年、2200年、2300年は「平年」とし2000年や2400年だけを「閏年」としたのがグレゴリオ暦です。それでも完全には誤差が解消されませんが誤差は400年でたったの0.12日です。だから4000年に1日特別な日を作ることになるだろうと予想しています。

 「太陰暦」にはもっとわかりにくい「閏月」というのがあります。3年に1度、5年に2度、19年に7度の割合で「閏月」を置いて1年を13か月にして調整しています。(19年は「メトン周期」と呼ばれ「太陽暦」との誤差がほぼなくなります)

 太陰暦は「月の満ち欠け」(平均朔望日といい約29.53日)を元にするので12カ月でも354.367日にしかならず太陽暦の1年と比べると約11日短くなります。暦と実際の季節が大幅にずれると暦としての意味がなくなるので「閏月」を挿入して調整するわけです。「ずれ」を補正する意味で用いられたのが「二十四節気」です。こちらは月の動きとは関係なく黄道上の太陽の位置で決まります。「二十四節気」は各月ごとに「大雪・小寒・立春・啓蟄・清明・立夏・芒種・小暑・立秋・白露・寒露・立冬」の12の「節気」と「冬至・大寒・雨水・春分・穀雨・小満・夏至・大暑・処暑・秋分・霜降・小雪」の12の「中気」が割当てられています。中気が本来割り当てられていた月からずれるとその月を「閏四月」のような「閏月」とします(置閏法)。12月の後に「13月」があるわけではありません。ただ、「閏月」をどこに入れるかは同じ時代でも地域によって異なっておりました(西日本の「伊勢暦」と東日本の「三島暦」では異なっていた)。