「万葉集カレンダー」1月の歌③ | 雪太郎の「万葉集」

雪太郎の「万葉集」

私なりの「万葉集」解釈

 「生きている証」として、5年ぶりにブログを復活させ、1年間にわたり書いてきました。読んでいただいた方々には感謝いたします。とても励みになりました。2,022年のカレンダーをもって、今年最後の投稿にしたいと思います。義務のように書くのは本意ではないので、書きたくなるまでゆっくりいたします。

 降る雪を腰になづみて参り来し 験(しるし)もあるか年の初めに

  巻19 4230 大伴家持

 降り積もる雪、その雪に腰まで漬(つか)って参上した、苦労の甲斐があるというものです。(霊験あらたかなご利益があってほしい)めでたいこの年の初めに。✳️( )は、私なりの解釈です。元訳は「伊藤 博」訳注。『万葉集』現代語訳付き(角川ソフィア文庫)