昨日、都市建設委員会が開催されました。今回の委員会での中心は、若葉区と緑区の一部に給水する千葉市営水道の使用料の値上げ問題でした。水道料金の改定によって、モデルケース3人世帯で20㎥使用した場合に、新料金との差額では月620円の値上げとなりますが、来年度は料金改定により給水収益(市民負担)が、約1億7,300万円となります。
水道事業運営協議会の答申には「附帯意見」があり、「物価高騰対策の検討」を要望されていますが、受け止めと今後の対応はどう考えているのか、ただしました。
水道局は「物価高騰により様々な価格の上昇が市民生活に大きな影響を与えているなかでの料金改定と受け止めている。今後は、先月に策定された国の総合経済対策を受け、現在、市長部局で検討を進めているところであり、市として国の補正予算の動向を注視し、交付金の配分状況や、国や県の対策の動向を見極めながら、対応を図っていく」と答えました。
私から一般会計からの繰り出しなど手当で対応しようという考えはなかったのか。市民にとっては下水道も水道も使用料が値上げになり、ダブルパンチであり、市民生活のことを考えるべきではないのかとただしました。
水道局は「水道料金は、地方公営企業法により独立採算制の原則に基づいて運営をすることが基本とされており、収支において見込まれる赤字をすべて繰入金に依存することは適切でなく、また、これまでの市民負担の公平性も確保できないことから、県営水道と同一料金となるよう料金改定により対応することが望ましいと考えている」と答え、料金の値上げは進める予定です。
最後に、千葉県営水道については18.6%の値上げに抑えるために、一般会計からの繰り入れを行なっていることなど、負担軽減に取り組んでいることも示し、値上げはやめるよう意見を述べました。(県の水道料金値上げを肯定しているものではありません)
補正予算では、稲毛海岸駅北口の一方通行の車道への交通安全施設整備について、関係機関(千葉県警察)等との協議に不測の日数を要したため、工事完了が年度をまたぐため補正予算で繰越明許費の補正を行います。
工事の内容は、車道の両側に矢羽根を設置し、幅員1mの自転車走行空間を整備することで、自転車走行位置を明確化します。 また、稲毛海岸駅第1自転車駐車場の敷地などを活用して、歩道を拡幅し安全で快適な歩行空間を確保するという内容です。
工事完了は遅れますが、整備に伴い自転 車走行の啓発活動も実施してはどうかと求めたところ、建設局は「工事完了後、整備路線周辺の自治会や小、中、高の学校に、自転車走行のルールや、 マナーに関する啓発チラシを配布するほか、近隣高校の生徒とともに、自転車走行に関するプラカードを掲げ自転車利用者などへ直接声掛けする街頭啓発活動を実施す る予定」と答えました。
