今日の日本語のレッスンの生徒さんは、香港人のご夫婦。
広東語ネイティブですので、何が嬉しいって、漢字の書き方の練習をしなくて良いってことです。
漢字を知っててくれると、それだけで、意味が通じますし、「こうやって書きますよ~」と丁寧に教える必要がありません。
さすがに、書くのもこなれているので、ササっと流れるような漢字を書かれることが多いです。
でも、面白いのは、文字=漢字オンリーの国から来た人たちとはいえ、結構な頻度で、
「あれ、あの漢字どうやって書くんだっけ?」
と思い出せないことが多いんです。
どうやら、最近は、文字を書く必要性もないので、漢字をどんどん忘れて行って、書けないんだとか。
日本人でも、「普段、書かないから忘れてる」ってのはよくあることです。
漢字語圏、しかも、漢字への依存度がとても高そうな国の人たちでも、状況は同じなんだなあと、少し意外でした。
一方、うちの小学3年生の娘は、毎日漢字ドリルの宿題をして、がんばって新しい漢字を覚えようとしてますし、アメリカ人の日本語クラスの生徒さんも、必死で、漢字の書き方を練習しています。
どちらも慣れない文字を一生懸命書いてて、初々しいです。
書き上げた漢字もどこか安定感がないのですが、それも愛嬌です。
ササっと流れるように漢字は書けるけれど、徐々に忘れ去るグループと、
慣れないながらも必死で書いて、必死で覚えるグループと、
漢字をめぐっての対照的な姿を楽しませてもらっています。