私は、夫に言わせれば「語学オタク」なんだそうで。
たしかに、語学好きです。
で、嫌いな数学は、分からないまま、ほったらかし、あと数年で50歳。
それでも、何も問題なく社会生活をしてきました。結果オーライ、まあいいんです。
それに、万が一、私が数学ができたとして、きっと最終的には語学の道を歩んでいたんだろうとは思うのです。
でも、もしも、もしも、私が高校で数学をあきらめなければ、もっと世界は広がったのかもしれない・・・
という悔しさというか、さっぱりしない気持ちはずーっともっていました。
もうちょっとやるべきだったのに、早々とあきらめた、からかもしれません。
そして、今、親となり、自分の子どもには、そうなってほしくない気持ちがあり、
「数学嫌いにしないぞ」
「私が教えるぞ」
なんて意気込んでいるのです。
で、ぼちぼちと、算数関連の本を図書館で借りて読んでいまして、
今日読んだのが『算数の探検』という、子供向けの算数の本。
足し算、引き算、わり算などの仕組みを子ども目線で書いてくれている良書です。
この本の冒頭に、算数の世界を案内する博士が登場するのですが、その博士のセリフに、ちょっと手がとまりました。
以下、引用です。
探検とは、わからないことをわかろうと努力することじゃ。わからないことを投げ出してしまえば、もう永久にわかりっこない。きみも、なまけものにはなりたくないじゃろう。なに?さんすうがわからない?フッフッフッ、・・・まず、探検してみることじゃよ。
すごいグサッときました。
特に「わからないことを投げ出してしまえば、もう永久にわかりっこない」のあたり、
思い当たるところがあるだけに、うなずくしかありません。
夫に、このセリフに感動したことを伝えたら、
「えっ、そりゃそうやろ。当たり前やろ」
と簡単な返ししかなく・・・。
でも、分かる人には分かるはずです。
算数、数学だけではなく、語学でもなんでも、
分からないこと分かろうと努力しないと、そこで終わりです。
分からないことを投げ出したら、もう永遠に分からないままです。
確かに、当たり前なのですが・・・
でも、このセリフのおかげで、少しばかり襟を正した私です。