私が韓国に滞在していた時代(1999年~2004年)にも、韓国に留学している日本人学生はいました。
とはいえ、外国語としての韓国語はまだまだマイナーなもの。
ところが、ヨン様のおかげで始まった韓流ブームに合わせて、韓国語学習ブームも爆発。
さらにKpopブームが続き、今までおば様たちが主流だった学習者層も、一気に平均年齢が下がりました。
今では、「中学生から韓国語やってます」とか「高校卒業したら韓国の大学行きます」が、ごくごく普通になっています。
そんな現在の様子に、「まさか、韓国語が!?」という驚きを感じます。
だって、20年前には、大型書店にでさえ、韓国語テキストって本当に数冊ぐらいしかなかったんですもん。
で、その次に感じるのは、純粋に「嬉しさ」。
韓国好きとしては、韓国や韓国語のおもしろさを共有できる仲間がいるのは、嬉しいです。
共感し合える仲間がいるのは楽しいです。
で、最後に来るのが「やばいかも?」という危機感。
私が韓国滞在を終えて日本に帰国した2004年当時、「韓国語が話せる日本人」というのは重宝されました。
それまでも韓国語通訳、翻訳をしている人、韓国語を仕事で使っている人もいましたが、でも、多くが「日本語が上手な韓国人」でした。
「韓国語が話せる日本人」として、いろいろな仕事のチャンスもあったし、会社でも重宝がられたし・・・私もちょっと調子に乗っていたというわけです。
ところがです、最近の韓国語学習者の広がりったら、目を見張るものがあります。
人数が増えただけではありません。レベルも底上げされています。
韓国語の試験の上級レベル資格を持っている若者たちが、どんどん増えています。
調子に乗っていた私も、そろそろ気持ちを引き締める時に来ました。
若者の熱意、若者の能力の高さは、50歳手前の私にはかないません。
今日覚えた韓国語単語も、明日に忘れているという中年の記憶力。
若者たちと張り合つつもりはございません。
「がんばれ~。日本と韓国との懸け橋になってね~」
とただ傍から応援しておきたい気分です。
でも、ここであきらめたら、
「私の青春時代の韓国経験がゴミになる!」
というのは言い過ぎかもしれませんが、若干そんな気分もしないわけでもありません。
まだまだ「韓国語が話せる日本人」としての価値を失わないように、切磋琢磨しなければいけないのです。
が、言うは易しでして、現実は、「学ぶ」より「楽しんでいる」だけの日常です。