私の韓国語教室の生徒さんは、みなさん韓ドラ大好き、韓国アイドル大好きという方ばかりです。
ドラマやアイドルがきっかけで、始められたという方の多くは、まちがいなく「韓国に旅行したい」と言い出します。
それが、普通ですよね。
ドラマに出てきたあの場所にいきたい!
あのアイドルが行ってたお店に行ってみたい!
ドラマでみたあの料理食べてみたい!
韓国行きを促す要素はいくらでもあるんですもの。
でも、すべてのことには例外があります。
ある1人のおばさま生徒さん(60代)は、韓流好きですが、はっきり言いきります。
「韓国には行きたくありません」って。
えっ?と思いますが、理由を聞いて納得。
おばさまは、幻滅したくないんだとか。
ドラマの中の韓国、ドラマの中の韓国男性は、すべてキラキラ、ピカピカ、良いとこづくしに見えます。
でも、人生60年も生きてくると、
「そんな良いことばかりじゃないはずよ」
って感じちゃうんだそうです。
もしかして韓国に旅行に行ってぼったくられるかもしれない、韓国の街並みの汚い部分を見ることになるかもしれない、韓国の食堂のおばさんが不親切かもしれない・・・
いろいろな「かもしれない」が襲いかかり、
「幻滅してショックを受けるくらいなら、日本から憧れるだけにしておこう」
という結論に至ったそうです。
納得、納得。
そうです、韓国にも現実があります。良いことも、悪いことも、すべて現実としてあります。
私も韓国滞在で、たくさんとは言いませんが、「おい、そりゃないだろうよ」と幻滅することはありました。
そういうすべてを含めて「大好きです」と言える自信ができるまでは、旅行に行かないと決めたおばさまの決断を私は尊重します。
もちろん、行ったら行ったで楽しいですし、街中のハングル読めるだけで韓国語の勉強のモチベーションがぐいっとあがります。
でも、人それぞれの価値観で韓流に向き合うのがベストです。