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yukita(ユキータ) フルート/ピッコロ教室の岩﨑由佳です
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今日もとても暑いですねえ、焼けてるのか焦げてるのか最早わかりません
梅雨も明けたし、夏が終わる頃には真っ黒になってそうです
さて、今日のブログに登場してくださる生徒さんは
最近突破口が見えて来始めた生徒さん。
今までに増して楽しくなってきたのか、譜面台の前に立つと目が輝き始めます
譜面を読むのも、大分早くなってきました
音も満遍なく安定して出るようになってきましたね！
本日もいつものように教本・曲と進んで行くのですが、なんだか今日は少し吹きにくそうです
御本人も『前に比べたらすごく出しやすいし出るんですけど、高音が大変で、、、
先生が頑張って吹いているようには見えないけど、私は頑張らないと出なくて、、、
』
そりゃあ、例えばベー◯ーヴェンなど3オクターヴ目の音を全音符で伸ばし続けるものや、ショスタ◯ーヴィチなど高音をフォルテでばりばり高速で吹き続けるなどなら大変ですが、、、(多分この生徒さんが仰っているのとは少し違います)
しかし、この生徒さん、きちんと呼吸もできるし、楽器を吹くための体のアクションは取れているのです。
別段上向きで、それこそマーチングのようなことをしているわけでもないのです。
でも、確かに私の目から見ても、この生徒さんは特に高音を出すときはすごく頑張っています。
あなたならこのような方にどのようなアドバイスをしますか？
フルートの高音は頑張らないと出ないのでしょうか
結論から、身も蓋もないことを書きます
フルートの高音が、もし頑張らないと出ないならそれは、間違った吹き方をしている証拠です。
フルートは頑張らなくてもどの音も出ます。
それも、楽に。
この生徒さんの場合、特に高音を出す時に 頑張りすぎている ことが原因でした。
どの楽器もそうですが、とくにフルートは、頑張ったから出る・頑張ってないから出来ない、など、そういう問題ではないのです。
ではその 頑張りすぎ はどこに出ているのか。
この生徒さんの場合は 喉 が教えてくれていました。
特に高音を出す時に、小さく声が漏れていたのです。
そう、喉が鳴っていたんですね。
あなた、今ぎくっとしませんでしたか
こういう方、結構居るんです
(ちなみに、この生徒さんにこのことをお伝えすると こういうものだと思っていた のだそう
)
喉が鳴る・吹いている時に声が出る、ということは、息を吐くときに声帯が振動しているということなのです。
声帯が仕事をしてしまっているんです。
つまり、喉に力が入って締まっているところに、息を吐いて喉をこじ開けてしまっているんですね
こう言われると『息を吐くのに喉が狭くなってて、そこに無理やり息を通すって非効率だし大変じゃない？』と思うでしょう
そうなんです。
でも、頑張ろう、間違えないようにしようと思って結果こういうことになっている方、結構たくさん居ます。
そしてさらにこの生徒さんは、頑張って楽譜を読もう・間違えないようにしようとするあまり、吹き始める直前に呼吸の循環が止まっていたんですね。
吸って、一旦息を止めて、それから吐いていた(1小節目の1拍目を吹き始める)んですね
、、、頑張るところが少し違います。
吹奏楽器はどの楽器もそうですが、呼吸の循環が止まることは一番苦しくて大変で、致命傷になります。
この生徒さんはほかにも原因があったので、これをレッスンでアドバイスさせていただきました。
そして、魔法もかけます
ビビデバビデブー
それから吹いてもらうと、、、？
『
』
あ、びっくりしちゃいましたね
でも、◯◯さんはこれだけ肺活量があって、吐けるんですよ。
これを、今まで自分の体で止めてしまっていただけなんです。
今のこれが、◯◯さんの本当の音で、本当の息の使い方です。
『わたし、こんなに大きな音が出せたんですね、、、
しかも大変どころか楽だし、音が綺麗になったように思います
』
そう、さらになめらかで、柔らかい音になりましたね。
実際にもう一度吹いてもらうと、、、
『全然大変じゃないです、、、それにこんなに息を吸う所、要らないです
吸いすぎて苦しいです』
そう、フルートは息を使う楽器なので吸えるところで吸っておこう、となりがちですが、吸いすぎるのも問題なのです。
常に肺がぱんぱん、ということですからね。
『高音、大変じゃない
間違える箇所も減りました
』
と私まで嬉しくなるくらいに、大変喜んでおられました
吐くのが大変じゃ無くなった分、より冷静に楽譜が読めるようになったのですね
(もちろんこれだけではないのですが)
高音が出ない・出しにくい・出てもあまり綺麗じゃない音が出る、という方はたくさんいます。
一見同じように見えても、その原因やプロセスは生徒さんによって皆さん違います。
なので、レッスンでお伝えする内容もアドバイスも、その生徒さんによって全然違います。
さて、あなたはフルートや楽器を吹くときに、自分の声が一緒に出てしまっていませんか？
勿論こういう奏法も存在しますが、これが意図せず出来てしまっていませんか
是非セルフチェックしてみてくださいね
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