アルバイトの給与事情 | ブラック企業の塾長ブログ

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学習塾の実態を現場の立場から暴露していきます。
主に埼玉・茨城を中心に展開する零細学習塾です。

学習塾の悪しき風習「コマ給」

 

1コマいくら、という形で給与が支払われるこの仕組み。

 

例えば1コマ1,200円というこの「1,200円」という数字にだけ目が行ってしまうと痛い目を見てしまします。

 

1コマは塾にもよりますが、例えば中高生向けで1コマ80分としましょう。

 

とすると、1時間あたりいくらになるでしょうか?

 

時給900円です。

 

ちなみにこれは弊社のあるI県、S県では最低賃金を下回っています

 

 

 

でも話はまだまだ続きます。

 

塾の場合、授業前には授業の準備、例えば前授業の授業内容の確認をしたり、テキストを出したり、その日の宿題の準備をしたり。

 

授業後には保護者に出すための報告書を作成したり。教室の清掃をしたり。生徒と進路の話をしたり。

 

じゃあ80分の授業ですが30分早く来て授業準備したとしましょう。

授業終わってから30分残ったとしましょう。

この30分+30分は「給与が支払われない」のです。

 

塾のご立派な言葉に

 

「仕事の30分前に来て仕事の準備をするのは社会人として当然だ」

「だから塾は世間より高い給与を支払っているんだ」

 

という決まり文句がありますが、これを社会を知らない大学生バイトが聞けば「そうなんだ」としか思わず素直に従ってしまうのでしょう。

 

 

さて、この勤務だと1日に140分の業務を行っていますね。

 

1コマ1200円でしたっけ?

 

じゃあ貴方の時給は…

 

514円です。

 

高い給与とは^^

 

 

弊社では更に更に

 

 

これらの件を労基署に確認をした所

 

 

 

①コマ給について

「コマ給という仕組みは法的には存在しないので、それそものが違法かどうかを判断は出来ない(そもそも無いものだから)」

「時給にする事が望ましい」

 

 

②時給換算額について

「コマ給自体の違法性は問えないが、コマ給で支払った給与が時給換算で最低賃金を下回っていれば違法」

※今回の弊社のように時給換算900円とか514円の場合の事です

 

 

 

 

 

との事。

 

勿論上記の時給換算の試算は1日に1コマしか持たないケースです。

実際には1日に3コマとか入るでしょうから話はもう少し違うはずです。

 

 

私の教室では、こういった事は私の調整出来る範囲内では調整してあげており、例えば

 

・30分早く来て授業打ち合わせ⇒0.5時間分の事務給の支給

 

というような形でコマ給以外に支給をしてあげています。

 

元々この事務給は、先日行われた全社総会などの給与をつけてあげるものですが、これを適用しています。

 

会社から何か言われたら「支給しないのって違法ですよね^^」って言うつもりですが、この給与体系にしてから会社に何も言われた事はありません。

他の教室はそもそも支払って無いですし。