もう6年経つのね。 | ゆきねーの毎日。介護とかドラムとか。

ゆきねーの毎日。介護とかドラムとか。

ROCK大好き。55才からドラム始めました。
ボンバーさん大好き!MALICE MIZER大好き!
東京の片田舎でボンクラ息子と夫、犬猫合わせて11匹で
仲良くくらしてます。

あの日私は9階の病棟で仕事をしていました。


あら?あれ?え?うそ!


とりあえず隣にいた頑丈そうなドクターに
抱きついてしまいました。
倒れそうだったんだもの。

揺れがおさまらない中、受け持ちの病室へ走って回る。

病院自体は免震構造だから、心配はない。
だけど4時間近く揺れ続けましたよ。


大丈夫よ。と言い、余震に備え、
寝たきりの方はオーバーテーブルを頭の位置にずらし、布団をかぶせ、
動けてしっかりしている方は怖がるから一つの部屋に集め、手を握って、肩を抱き過ごしました。
(感染症の方が居なかったのが幸い)


息子はカラオケに行っていて、
スピーカーが落ちてきて、真っ暗になり、
たまたま持っていた懐中電灯で非常階段から逃げたそうです。

夫は夜遅く帰ってきました。


ニュースを見たのはかなり後。


家に帰ってビックリ。

何一つ落ちてなかったのです。

古代遺跡が近くにあるくらいだから、
地盤がかたいのかも。


その後、入院する方に被災地保護のような?
保険の方々がいらっしゃいました。


ある方がそれをウッカリ同じ部屋の方に言ったら、非難されたそうです。

被災した方は、失ったものは計り知れず、
何もわからない遠く離れた土地に避難してきて、
仮設住宅が出来るまで我が家地方にいた方もいたのです。
(空いている団地などにいらっしゃるのです)
病気になり心細い思いをしているのに。

目の前でくり広がった世界は
壮絶で思い出すだけでも怖かったでしょうに。


夜中に必ず、身動きしてる時は
眠れてる?怖くない?大丈夫?

と声をかけることにしました。
大抵泣いてらっしゃいました。
そう言う時、不眠の薬渡すんじゃなくて、
そばで話を聞いたり、ステーションで
話を聞いたりするのが、本当の看護師の仕事だと思うのよねぇ。

私の日しか聞いてあげられないかもだけど、
といいつ、当時は怒涛の夜勤専従になっていたので、いろんな話をきいたなぁ。


何もかもが、思い出も家も親や孫も。
犬も猫も。何も無くしてしまった、って。

怖かったね、さみしいね、
そんな事しか言えなかったな。

そんな夜を思い出すんだなぁ。
毎年この日は。