BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ
Side O
「マジで?そうなんだぁ…まんまオン ナの声だったのになあ…」
ニノは思い出すようにゆっくり言って面白そうに小さく笑った後、今度は不思議そうな顔になった。
「あれ?でも何が後ろめたいの?」
「ん…まあ、それは…」
俺は一瞬、ためらった。勝手に、聞きにいったようなもんだから…
「お前んこと…その…すげぇ、抱 きたくて」
「ぁ…」
正面に座ったニノの肩に手を伸ばして、腕の中に抱 き寄せる。
「その…泣かせたくねぇから、やり方、教わってて…」
言った途端、ニノの耳はまた真っ赤になった。
「やり方なんて聞いてたんだ…」
「ん…だってお前んこと抱 けるんなら、傷付けんの嫌だし…気持ちよくしてやりてぇし…」
俺は窺うように、俺の肩に顔を埋めたニノを見やった。ニノはその気配に気づいたのか、顔を上げて俺と視線を合わせた。ニノの瞳の褐色が、ゆらゆらと誘うように揺れている。
「じゃ…その……試してみてもいいよ…聞いてきたの…」
ニノは眉を寄せて、恥ずかしいのか少しぶっきらぼうに呟いた。
マジか…
「わっ…ぁ…」
俺はニノをベ ッドに押 し倒して、その上に覆いかぶさった。
「お…の…さん⁈ え⁈ 今?」
びっくりしたニノが俺の下で俺を見上げている。ニノの柔らかそうな髪がくしゃりと乱 れていた。
「ニノの気が変わんないうちに…」
「わっ…ちょ、待って…んっ…」
ニノの両手首を取って、シ ーツに押し付けて、唇を塞いだ。戸惑う 舌 先 を捉えて、深く絡 めていく。
「っ…ん…ぁ…待っ…て…」
「待てねぇ」
唇を離して、目を見つめながら言うと、ニノの頰が染まっていく。
「ああああのっ…あ、ほら、大野さん、疲れてるでしょ、もう真夜中…」
「お前さ…」
慌てるニノの言葉を遮って、額をニノの額にくっつけた。ニノがごくりと喉を鳴らす。
「大野さ…」
「これ以上…おいらが我慢できると思ってんの?」
そう言って、さっきから熱く主張し始めているオレをニノの体に押し付けると、ニノは真っ赤な顔で口をひき結んで俺を見上げた。
「子供んとき、おいらずっと…あお ら れっぱなしだったんだけど…お前に」
「…そうだよね…ごめん…」
ニノは何か思い出したのかくすっと笑うと、ゆっくりと俺に両腕を伸ばした。
「ん…じゃ……いっぱい……抱っこ……して…」
抱 き寄せられながら、吐息交じりに囁くように言われて脳が沸騰しそうになった。
ああ…
子供のニノも破壊力あったけど…
やっぱ大人のニノが、最強だな…