BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ
Side N
キスなんて…
息が苦しくなるだけだったのに。
薄目を開けると、同じようにまぶたを閉じた大野さんが見える。
なんで、こんなに胸が騒ぐんだろう。
俺としたことが、めちゃくちゃドキドキしてる…
大野さんは、俺の頭をその腕の中に抱くようにして肘をシ ーツについて、俺に深い くちづ けを落としていた。
覆いかぶさっている大野さんの体 の 芯はもう固 くて、俺の体にその温度を伝えている。動けなくされているのが心地いいのは、「離さない」って強い想いが、大野さんの瞳からあふれるように伝わってくるからだろう。
「ぁ…ん……はぁっ…ぁ…」
唇が離れたかと思ったら、すぐに頰に温かい唇が触れる。そのまま滑り落ちていく唇が、耳 に辿り着いた。
「んっ…あっ…」
「ん…ニノ…かわい…」
ぴくりと揺れる体を見て、大野さんは目を細めた。
「あっ…ふあっ…」
大野さんの指が耳 の 中に入ってきて、俺は思わず声を上げる。
「んっ…あっ…あっ…」
耳に気を取られていたら、胸 に重みを感じて、次の瞬間にはシ ャツのボタンを外した大野さんが、胸 の 粒を口に 含 んでいた。
「んんっ…はっ…あっ…」
耳から指が離れたと思ったら、もう片方の 粒 に 吸 い付くようにして摘まれる。
「あぁっ…大野さっ…」
びくびく揺れる体が抑えられなくて、顔がのけぞった。思わず、大野さんの頭に手を触れる。まだ少ししめった髪に、手を差し入れた。
大野さんは 舌 の広いところを俺の 体 に押しつけたり、唇 で甘く 噛 んで中で転がしたりした。
「ぃっ…あっ…大野さんっ…ああっ…」
「ニノ…」
大野さんはそこを口 に含んだまま俺の名前を呼んだ。それだけで、胸がまたドキドキ言ってうるさい。