Be My Baby 33-2 | 妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

妄想を文字に変えて〜嵐 大宮小説〜

嵐のニノちゃん、大野さんをイケナイ目で愛でる妄想小説ブログです。

残念ながら、ちょっと腐な感じです。

あくまでも妄想なので、生温かく見守ってくださいませ。


BL妄想です
苦手な方はご注意くださいませ























Side O






「へ?…怒んないけど、え?何、もしかして、昨日戻ってたとか?」


俺が言うと、ニノは焦ったように首を横に振った。


「ちがっ…そんなわけないじゃない…その…さっき電話したじゃん?」


「あ、あれ…戻ってたの⁈ 」



子供だと思って話してた…



違和感、なかったけど…



「あの電話のちょっと前に…うたた寝して起きたら戻ってた…」



そうか、電話でニノは「やだ」を繰り返して…



「会いたい」って…



ニノ…おいらに、




ワガママ…言ってくれてたんだ。




俺はもう一度、顔を真っ赤に染めたニノを抱き寄せた。


「会いたかったの、おいらに?」


こくんと頷いたニノが眉をきゅっと寄せて俺を見つめた。


「会いたかった…」



可愛い…たまんない…



抗いがたい愛おしさが押し寄せてきて、俺はニノをまたぎゅっと抱きしめた。顔を寄せて、頰につくかつかないかくらいの距離まで唇を寄せる。


「な、チュウは?」


「あの…」


はぁっ…とニノの唇からこぼれ落ちるため息が甘い。ニノは潤んだ瞳をこちらに向けた。


「ちゅ……チュウも……して…?」


「ん…どっち…おやすみ?コイビト?」


答えはわかりきっているけれど、ニノの下唇に触れて親指でそっとなぞる。


「こ…コイビトの方…に決まってるじゃん…」


恥ずかしいのか、少しぞんざいな口調で呟きつつも、頰を染めて目を伏せるニノに、どきん、と胸が跳ねる。顎を指ですくうと、ニノは再び俺と目を合わせた。


瞬く褐色が、潤んで揺れている。


ゆっくり近づくと、ニノはすうっと目を閉じた。ちゅ、と触れ合わせた唇はそのまま離れずに、深く重なり合っていく。


「…ぁ…ん……っ…ふ…」


くちゅ、くちゅ、って音がふたりの唇から漏れて、俺はたまらずニノの頭を引き寄せた。


「大野…さ…んっ……っは…」


絡み合う熱も、ニノの吐息も声も、全部甘くて、俺の頭を痺れさせてゆく。キスしながら髪を撫でて耳に触れると、ぴくりと反応するけれど、さらに唇をねだるように吸い付いてくる。何度も深く貪りあった後、ニノはゆっくりと唇を離した。


「あの…前…電話で…」


俺がベッドに脚をあげてあぐらをかこうとしたら、ニノはその前に正座するみたいに座って、握りしめた拳を膝の上に置いた。


「ひどいこと言った…ごめん…」


ウルウルした2つの褐色がこっちをじっと見つめている。


「ううん、おいらも…なんか後ろめたくて歯切れ悪くて勘違いさせたかな、って思ってた」


言った途端、ニノの目が見開かれた。


「後ろめたいって…やっぱあのときの…女?」


「あー、だから違くて」


俺は頭を掻いた。


「女じゃねぇよ。オネェだ」


「へ⁈ マジで⁈ 」


目をまん丸にして驚くニノに、俺は笑った。