
結婚して10年以上が経つ。
この間に、住宅とか、保険とか、車とか、太陽光パネルとか、ガツンとお金のかかる買い物をいくつかしてきた。
それなりの数の業者さんに話を聞く機会があったが、夫ではなく妻の私へメインで語りかけてくる営業マンが本当に多かった。
「奥さんいかがですか?あ、(ついでに)ご主人様もいかがですか?」
という感じで、まるで決定権は私にあると決めつけるかのような接客をされるのだが、あいにく我が家では、すべての決定権を夫が握っている。
私がいくらそのサービスを気に入ろうが、夫が首を縦に振らない限り話は前へと進まない。
もちろん、「妻が推すから」という理由なんかで首を縦に振る夫ではない。
妻の意見なんてものとはまったくの無関係に、夫は夫の中だけで結論を出す。
さて先日も、某業界の営業マンに話を聞く機会があった。
この時も私への語りかけばかりがあんまり極端なので、思わず言ってしまった。
「うちは夫が決めるので、ぜひ夫を説得してくれ」と。
しかしこう返されたのだ。
「奥さまの後押しがあればご主人もきっと動きますよ!」って。
いやいやいや
ないないない
私の後押しごときで動く夫なら、新居トイレの床もザラザラにはしてないし、子ども部屋もダウンライトにはしてない。
…とそんな説明を他人にするのも面倒くさいので、はぁ〜、 そうですね〜、となんとなくイライラしながら相ずちを打ったのだが、そういう業者さんとはやっぱり最後までご縁は無い。
対して、最終的に契約した工務店や保険の担当の方なんかは、最初から私と夫とを平等に扱ってくれる人だった。
いやむしろ、妻の私そっちのけで業者さんと夫とが話しこむことも多かった。
無口な夫が饒舌だぞ!?と私は驚く気持ちで様子を見ていた。
そして夫が「イイネ」と思えば、ドドドッと契約の話も前へ進むのである。
ちなみにこの夫婦のスタイル、私の両親もそうだし、夫の両親も同じらしい。
妻でなく、夫が何でも決める。
だから業者さんにおかれましては、妻の私を無視してくれとは言わないが、せめて夫の側へも、妻へ語るのと同じ熱量で営業トークしてみてほしいと思う。
「奥さまの後押しで夫も動く」発言の営業マンには本当にガッカリだった。
そこはどうか妻任せではなく、自身の営業スキルでどうにかしてほしい。
★ランキング参加中★