夫がロードバイクに乗り始めてから、早一年。

自転車グッズがアホみたいに増えた。

 

身に着けるウェア類、

自転車に取り付ける部品類、

自車車メンテナンスのための小物類、

ライドを楽しむためのモニターのような機械類などなど。

 

 

最初は自転車一台が我が家にやってきただけだったのに、付随する色々が大量に増えた。

 

モノがひとつ増えるとそれの関係物でモノが爆発的に増えていく、このアルアル現像にもちゃんと名前があるらしい。

 

「ディドロ効果」という。

 

えらいスカした名前やろ?

こちらの本に書いてあった。

 

 

「より少ない家 大全」

 

 

 

 

370ページもある、辞書みたいに分厚い本である。

 

 

 

本書によると、ディドロ効果とは―

 

あるものを新しく買うと、それに合ったもので持ち物を統一したいという心理から、また新しいものを買う現象のことだ。

 

18世紀フランスの心理学者ドゥニ・ディドロが名前の由来になっているらしい。

 

犬を飼い始めると、家の中に犬グッズが増えていくとか。

釣り竿を買うと、釣り道具が次から次へと増えていくとか。

 

 

何かを買うと、条件反射のようにまた別のものが欲しくなったり、物を統一したくなったりする、そんな「ディドロ効果」を利用する販売手法もあるらしい。

 

 

 

 

 

 

 

ただし、このディドロ効果を利用することで、逆に物を減らすこともできるそうだ。

 

たとえば、アクセサリーに合わせて服やカバンを選ぶ傾向にある人は、服やカバンを減らすのではなく、大元のアクセサリーをまずは減らすのだ。

 

反ディドロ効果で、 関係していたものたちは自然にお役御免と判断され、一気に減らすことができるだろう。

 

たとえば音楽も、最近スマホでしか聴かないなと思えば、CDを処分するより先にコンポ本体を徹去する。

さすればCDなんて、いちいちタイトルを見なくても、手間なく全処分である。

 

 

夫の場合で言うと、自転車ウェアを減らすとかグッズを減らすとか考えるより、まずは自転車を消してしまえ、ということだが大丈夫大丈夫そんなこと私もまったく考えちゃいないから。

 

 

ただ、自転車といい、コロナ禍に始まった園芸趣味といい、こんなに玄関の土間スペースが必要になる日がくるとは思っていなかった。

 

家族も多大な恩恵を受けている夫の趣味だから何とかしたいのだが、うちの玄関収納は、もうパンパンだ。

 

この未来を知って いたら、新築設計時にもっともっと玄関を広く取ったのに!場所が全然足りないよ…。

 

 

 

 

 

 

そんな事情もあって、我が家の「ディドロ効果」は爆発的にものが増えるところまでは行かず、そこそこの、まあまあのところで一時停止している。

 

自転車を何台も置くような室内スペースはもう無いし、その他グッズも同様。あんまり増えたところで収まらず、夫もきっと困っちゃうのである。

 

何かを手放さない限り、新しい何かは入らない。 

 

 

夫のみならず、これは私にも当てはまる。

パン袋を溜めこむにも限界があるし、コスメだって置ける場所は限られている。

 

だから、コンパクトな家で良かったかもしれない。

小さな家は、ディドロ効果を自然にストップさせられる。

 
建築費を抑えられるのは勿論だが、その後の生活費、特に趣味の費用も適度なところで抑えられる、小さな家って家計管理の有効策だ。
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

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